フェルスタッペン、勢いづくマクラーレンを抑え無欠で予選へ…角田裕毅は本領発揮できず / F1日本GP《FP3》結果とダイジェスト

鈴鹿サーキットを周回するマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)、2023年9月23日(土) F1日本GP FP3Courtesy Of Red Bull Content Pool

9月23日(土)に鈴鹿サーキットで行われた2023年FIA-F1世界選手権17戦日本GPの最終プラクティスでマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が1分30秒267をマーク。予選前の全てのプラクティスを制した。角田裕毅(アルファタウリ)は14番手という結果だった。

気温27℃と非常に暑く、路面温度は最終的に49℃にまで上昇。各車、初日同様にサーマル・デグラデーションに苦しむ中、フェルスタッペンはセクター1でタイヤを温存し、続く2つのセクターで最速を重ねた。

フェラーリが伸び悩む中、フェルスタッペンに迫った唯一のチームはマクラーレンだった。ランド・ノリスは0.240秒遅れの2番手、鈴鹿でようやくアップグレード版のMCL60を手にしたオスカー・ピアストリは、チームメイトに0.048秒差の3番手に続いた。

初日フリー走行では高い路面温度を背景に予想を上回るデグラデーションが確認された。レースでの2ストッパー以上が確実視される中、アルファタウリ勢とランス・ストロール(アストンマーチン)を除く全車はミディアムとハードを温存し、ソフトタイヤのみ使用した。

アルファタウリがソフトを投入したのは残り10分を切ってからの事だった。角田裕毅は1回目の計測ラップのターン1でケビン・マグヌッセン(ハース)に進路を塞がれ中断。無線でフラストレーションを爆発させた。結果、性能をフルに引き出せない2回目のアタックで14番手に留まった。

僚友リアム・ローソンはフロントブレーキから炎が上がっていると報告する場面があったが、チームは「新しいパーツだから少し煙が出ているだけ」と応答。チームメイトから0.097秒遅れの17番手でクルマを降りた。

セルジオ・ペレスは4番手と、タイムシートとしては上位につけたが、僚友フェルスタッペンからは0.7秒遅れた。

フェラーリ勢は初日にセカンドポジションをキープするも、シャルル・ルクレールが5番手、カルロス・サインツが6番手と、最終プラクティスではマクラーレンに先行を許した。その差はコンマ5秒と大きい。フェルスタッペンとマクラーレンが頭一つ抜きん出た格好だ。

メルセデス勢は、初日に後手に回ったルイス・ハミルトンが7番手と盛り返した。ギアシフトのトラブルに見舞われたジョージ・ラッセルはチームメイトから0.346秒遅れの8番手に留まり、最後は右リアのホイールカバーにダメージを負った。

アップグレードへの理解を深めるアルファロメオは周冠宇が10番手、バルテリ・ボッタスが11番手に並び、他のミッドフィールダーを後方に抑えたが、18番手のアレックス・アルボン(ウィリアムズ)まではコンマ4秒以内と、その差は大きくない。

全3ラウンド、計1時間が予定されるF1日本GPの公式予選は、日本時間9月23日(土)15時から鈴鹿サーキットにて行われる。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2023年F1第17戦日本GPフリー走行3(FP3)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダRBPT 1:30.267 11
2 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:30.507 +0.240 15
3 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン・メルセデス 1:30.555 +0.288 14
4 11 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダRBPT 1:31.004 +0.737 11
5 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:31.022 +0.755 19
6 55 カルロス・サインツ フェラーリ 1:31.137 +0.870 19
7 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:31.159 +0.892 12
8 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:31.505 +1.238 9
9 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーチン・メルセデス 1:31.549 +1.282 15
10 24 周冠宇 アルファロメオ・フェラーリ 1:31.668 +1.401 14
11 77 バルテリ・ボッタス アルファロメオ・フェラーリ 1:31.699 +1.432 14
12 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:31.880 +1.613 15
13 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:31.924 +1.657 12
14 22 角田裕毅 アルファタウリ・ホンダRBPT 1:31.951 +1.684 17
15 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ 1:31.979 +1.712 12
16 2 ローガン・サージェント ウィリアムズ・メルセデス 1:32.002 +1.735 12
17 40 リアム・ローソン アルファタウリ・ホンダRBPT 1:32.048 +1.781 17
18 23 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 1:32.113 +1.846 11
19 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:32.154 +1.887 18
20 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ・ルノー 1:32.199 +1.932 14

コンディション

天気晴れ
気温27℃
路面温度43℃

セッション概要

グランプリ名 F1日本GP
セッション種別 フリー走行3
セッション開始日時

サーキット

名称 鈴鹿サーキット
設立 1962年
全長 5807m
コーナー数 18
周回方向 時計回り

F1日本GP特集

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