F1日本GP、予選及びレコノサンスでの制限ラップタイムを公表
F1レースディレクターを務めるニールス・ヴィティヒは9月22日(金)に行われた2回のフリー走行を踏まえて、23日(土)のF1日本GP予選で適用する制限ラップタイムを1分54秒0に設定した事をチームに通達した。
これは他車の走行妨害となり得る「不必要な低速走行」を防ぐべく設定されたもので、ドライバーは予選でのインラップとアウトラップを含むあらゆるラップに関して、セーフティーカー(SC)ライン間を1分54秒0以下で走行しなければならない。またこれは決勝前のレコノサンス・ラップにも適用される。
初日フリー走行でマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が刻んだファステストラップは1分30秒688で、最も遅いローガン・サージェント(ウィリアムズ)の自己ベストは1.6秒遅れの1分32秒320だった。
予選中に指定タイムより遅い速度で走行した場合、スチュワードによる調査がセッション終了後に行われる。後方から迫るクイックラップ中の他車に進路を譲ったなどの正当な理由なく指定タイムを破るとペナルティが科せられる。
イタリアGPでは同様のルールが導入され、一定の効果をもたらしたものの、続くシンガポールGPでは採用されず、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)を含めた3件の走行妨害インシデントが発生した。
F1シンガポールGPのスチュワードはこれらを戒告処分と不問に留めたが、後に3件の内の2件の決定は誤りであったとして、グリッド降格ペナルティを科すべきだったと認めた。
よって、鈴鹿での走行妨害に関しては従来以上に厳しいジャッジが下される可能性が高いと考えられる。