メディアに対応するマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)、2023年9月21日(木) F1日本GP(鈴鹿サーキット)
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FIA、角田裕毅への妨害でフェルスタッペンに懲罰を科すべきだったと認める

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報道によると国際自動車連盟(FIA)は、予選での走行妨害に関してF1シンガポールGPでマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を戒告処分とした決定は誤りで、角田裕毅(アルファタウリ)に対する妨害に関してはグリッド降格ペナルティを科すべきだったと認めた。

フェルスタッペンはマリーナベイ市街地コースで行われたグリッド争いで3件のインシデントに関与した。中でも角田裕毅との一件に関する裁定は物議を醸した。

Q2の1回目の計測ラップを邪魔された角田裕毅はQ1でトップタイムを刻みながらもQ3に駒を進める事ができなかったが、スチュワードはチーム側の責任を重視してフェルスタッペンを戒告処分に留め、適切に警告を与えなかったとしてレッドブルに5,000ユーロ(約78万7,000円)の罰金を科した。

伝統的に予選での妨害はグリッド降格ペナルティの対象となってきただけに、各方面から批判的な声が上がった。不満を示したドライバーの1人はランド・ノリス(マクラーレン)だった。

鈴鹿でのグランプリ開幕に先立ちノリスは「ユーキはQ1でトップタイムだったのに、妨害のせいでノックアウトになってしまった」「ラップを邪魔して予選を台無しにするケースがあまりにも多い」などとして、「ブロッキングにはもっと厳しいペナルティを科すべき」と主張した。

フェルスタッペンは他にも、Q1終盤にピットレーン出口で約14秒間に渡って停止した件と、ローガン・サージェント(ウィリアムズ)に対する妨害疑惑の計3件で聴聞会に呼び出されたが、前者は戒告処分、後者は不問と決定され、いずれも競技的ペナルティが科される事はなかった。

英「Crash.Net」によると、Sky Sportsで解説を務めるデビッド・クロフトは、F1シンガポールGPでスチュワードを担当した4名の中の1人が鈴鹿でのチームマネージャー会議において「フェルスタッペンは少なくともユーキに対する妨害でグリッド降格処分を受けるべきで、ピットレーンの件に関してもグリッド降格が科されるべき余地があったと認めた」と伝えた。

仮にフェルスタッペンがこの手の懲罰として一般的な3グリッド降格ペナルティを2回受けた場合、17番グリッドからのスタートを余儀なくされた事になる。

また英「AUTOSPORT」は、F1シンガポールGPでスチュワードを務めたマッテオ・ペリーニがランス・ストロール(アストンマーチン)に対するローガン・サージェント(ウィリアムズ)の一件を含めたコース上での走行妨害2件に関して「グリッドペナルティであるべきだったと認めた」と伝えた。

ペリーニはまた、フェルスタッペンに対する今回の決定が今後、判例として使われることはないと確認すると共に、接近する後続車両に関するチームからの無線警告がなかったとしても、これを処分決定の際の軽減材料として扱うべきではないとの見解を示した。

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