ジェイミー・チャドウィック、2022年ROC初参戦!英国代表として元レッドブルF1のクルサードとタッグ
Wシリーズの2度のチャンピオン、ジェイミー・チャドウィックが2月5日~6日にスウェーデンのピテ・ハブスバッドで開催される2022年レース・オブ・チャンピオンズ(ROC)に初参戦する事が決まった。
女性限定フォーミュラの初代及び第2回王者であり、2021年のエクストリームEドライバーでもある23歳のイギリス人は個人戦でタイトルを目指すだけでなく、レッドブルでF1キャリアを終えたデビッド・クルサードとタッグを組み、英国代表として国別対抗のROCネーションズカップを戦う。
ROCについてチャドウィックは、毎年観戦するのを楽しみにしていたイベントだとして、初参戦が「待ち遠しい」と述べ「デビッド・クルサードのような憧れのドライバーと一緒に英国を代表して戦う事は本当に名誉な事です」と付け加えた。
今回のROCの舞台となるスウェーデンのリゾート地、ピテ・ハブスバッドは、北極圏から僅か96kmの場所に位置しており、コースは雪と氷に覆われた凍てつくバルト海に設けられる。
2014年と2018年のROCチャンピオンであり、通算13回目のROC出場となるクルサードは「今年は雪や氷が舞台という事で、従来のスタジアム・トラックの時とは全く異なる体験になるだろう」と語った。
「過去にスウェーデンの氷の上をメルセデスAMGで走った事があるけど、北欧のドライバー達を打ち負かすのはかなりのチャレンジになるだろうね」
なおクルサードは2019年に発足したWシリーズの後援者兼アドバイザーを務めている。
「ROCが女性レーサーのショーケースとして機能する事は理にかなっている」とクルサード。
「モータースポーツは平等性と持続可能性の分野で進歩を遂げるための軸として機能している」
30年以上の歴史を持つROCに参戦した女性ドライバーは過去に一人しかいない。2014年のスージー・ウォルフだ。
メルセデスF1のトト・ウォルフ代表を夫に持つスージーは8年前、クルサードとタッグを組みROCネーションズカップで2位を獲得した。
2022年のROCは2月5日(土)に世界最速の国を決するROCネイションズカップが行われ、翌6日(日)に個人戦のレース・オブ・チャンピオンズが開催される。現時点で参戦が発表されているドライバーは以下の通り。
- セバスチャン・ベッテル:4度のF1チャンピオン
- ミック・シューマッハ:FIA-F2およびFIA-F3王者
- ジミー・ジョンソン:7度のNASCARカップ王者
- ミカ・ハッキネン:2回のF1チャンピオン
- バルテリ・ボッタス:現メルセデスF1ドライバー
- セバスチャン・ローブ:9度の世界ラリー王者
- トラビス・パストラーナ:エクストリーム・スポーツ界のレジェンド
- トム・クリステンセン:9度のル・マン優勝者
- ヨハン・クリストファーソン:現役のFIA世界ラリークロス王者
- ペター・ソルベルグ:FIAワールドラリー&ラリークロス王者
- オリバー・ソルベルグ:WRCの新星
- マティアス・エクストローム:2度のDTM王者
- エリオ・カストロネベス:4度のインディ500王者
- ベニート・ゲラ:プロダクション世界ラリー選手権王者
- ティミー・ハンセン:FIAワールドラリークロスチャンピオン
- ジェイミー・チャドウィック:Wシリーズ王者
- デビッド・クルサード:13回のF1優勝者
大会主催者は残りのドライバーについて、イベント開催までに順次発表するとしている。