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予選とは打って変わりドライコンディションとなった2017年のF1イタリアGP。1時間15分のレースを制したのはメルセデスAMGのルイス・ハミルトン、通算59勝目をマークし今シーズン初の2連勝を果たした。ハミルトンはこの勝利でチャンピオンシップの順位を逆転、ライバルのセバスチャン・ベッテルを抑えトップに立った。
ルノーエンジン勢が尽くグリッド降格ペナルティーを受け、予選順位とスターティンググリッドが大きくシャッフルされた。ホンダ勢もエンジンの信頼性不足によって降格処分を受け、9名計150グリッドもの降格処分が下された。ヨーロッパラウンドの最終戦は、今季の開発競争の激しさを物語るような結果となった。
F1公式が公開した6分6秒のハイライト動画を以下に紹介する。コメンテーターはデイビット・クロフトとマーティン・ブランドルの2人が務める。
ハイライト動画の主な内容
抜けないサーキットと表される伊モンツァ・サーキットだが、最強メルセデスにとってはそれは只の統計に過ぎなかったようだ。4番手スタートのバルテリ・ボッタスは、スタート直後にキミ・ライコネンにポジションを奪われたものの同一周回で軽々挽回、その後も立て続けにエステバン・オコンとランス・ストロールを追い抜き、早々にメルセデス1-2体制を築いた。
ラップ3、1コーナーでフェリペ・マッサとサイド・バイ・サイドになったマックス・フェルスタッペンは、右フロントを接触させてしまいパンク、予定外のピットストップを強いられたことで戦線離脱した。
ジョリオン・パーマーとのバトルになったフェルナンド・アロンソ、パーマーがコースオフしてタイムゲインを得たと猛抗議。スチュワードはパーマーに5秒ペナルティーを科したものの怒りは収まらない。その後マシントラブルによってパーマーはレースを終えたが、それを知らないアロンソはチームに「パーマーはどこだ?」と尋ね、エンジニアが「彼はリタイヤしたよ」と応えると一言「カルマだ(自業自得だ)」と言い放った。
エンジンとギアボックス交換によって16番手からスタートしたダニエル・リカルドは、オーバーテイク仕様の低ダウンフォースマシンのポテンシャルを最大限に使って果敢にオーバーテイクを仕掛け、17周目にはセルジオ・ペレスを抜いて6番手まで挽回。終盤には3位ベッテルをあと少しのところまで追い詰めた。