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マクラーレンのチーム代表を務めるエリック・ブーリエは、7番手と9番手で終えたイタリアGPの初日を「力強く生産的な1日」と評価、決勝順位を大きく左右する予選に向けて、手持ちの武器を総動員して全力で挑む決意を明らかにした。
苦戦が予想されたモンツァ・サーキットでのグランプリだが、マクラーレン・ホンダはレッドブルに次ぐタイムを記録し、上出来すぎるほどの好スタートを切った。エンジン交換によって最後尾スタートを強いられるフェルナンド・アロンソはさておき、ストフェル・バンドーンには予選Q3進出の望みが残されている。
モンツァは抜けないサーキットとして有名であり、アロンソやレッドブル勢の降格処分組を除く全てのマシンが予選に照準を合わせている。十分とは言えないまでも予選モードの存在が噂されるホンダエンジン、誰もが予想しなかったマクラーレン・ホンダのイタリアGP予選Q3進出に期待がかかる。
第13戦イタリアGP初日セッションを振り返って、ブーリエがコメントを発表した。
決勝に向けて貴重なデータを収集できた
エリック・ブーリエレーシングディレクター
今日はチームにとって力強い生産的な一日となりました。我々は重要なテストを完了させ、計画されていたプログラムを敢行することができました。セッションの合間を使って、メカニックたちはフェルナンドのエンジンを交換すべく懸命に作業にあたってくれました。トラック上での彼らの仕事に感謝したいと思います。彼らは迅速にこれをやり遂げてくれました。
両方のガレージで堅実な1日を過ごすことができました。明日の予選に向けて、トウを使った有益な練習を行うことが出来ました。パワーハングリーかつ高速なモンツァにおいては、日曜の決勝に向けての最良なチャンスを手に入れるために、あらゆるツールと武器を総動員する必要があります。ペナルティーのために降格処分となるマシンがありますので、全てを懸けて取り組んでいきたいと思います。
午前のフリー走行では季節外れの雨に邪魔されてしまいましたが、午後は典型的なイタリアの晴れ間に恵まれ、より高い路面温度とドライコンディションで走る事になりました。日曜の決勝レースに向けて、重要なデータを収集できました。
FP2の終盤ではバーチャル・セーフティーカーがコールされてしまいましたが、無事にロングランの確認作業をすることができましたし、いつもの様にピットストップ練習も終えることができました。全体として、私は今日の結果に満足していますし、明日の良い結果に繋げられることを祈っています。
アロンソやブーリエが好感触を得たと語る一方で、ホンダのF1プロジェクトを率いる長谷川祐介は、依然として苦戦を予想し慎重な姿勢を崩していない。
イタリアGP3回目のフリー走行は、日本時間9月2日(土)18時から、予選は同日21時からモンツァ・サーキットで行われる。