マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトン、2008年copyright McLaren

奇妙な一致、アルファタウリがモンツァで勝利した2008年と2020年の両レースでハミルトンは…

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面白いもので人は無秩序に見える物事の中に秩序を見出そうとしてしまうものだ。ピエール・ガスリーのキャリア初優勝によって、伊エミリア=ロマーニャ州に位置するファエンツァのチームは通算2度目の勝ち星を上げたわけだが、その両レースに関する奇妙な事実がある。

セバスチャン・ベッテルが史上最年少ポールポジション(21歳72日)と最年少ポールトゥウィン(21歳73日)、そして今はマックス・フェルスタッペンに塗り替えられてしまったが、当時の史上最年少優勝記録を樹立した2008年のモンツァは、トロ・ロッソを名乗っていたファエンツァのチームにとって、前身のミナルディ時代から数えても初めて勝利であった。

この時F1デビュー2年目を迎えたばかりのハミルトン(マクラーレン)はランキング首位につけていたものの、ウェット予選でタイヤ選択を見誤り、15番グリッドからレースをスタート。7位でフィニッシュした。

12年の歳月を経て行われた2020年のモンツァでのイタリアGPでは、ガスリーが波乱のレースを制して雄叫びを上げた。

一方のハミルトンはポールシッターとしてブラックアウトと同時に後続を引き離しにかかりファステストを連発。優勝は確実かと思われたが、ピットレーンクローズの状態でピットストップした事でストップ・アンド・ゴー・ペナルティを喰らい最後尾に転落し、最終7位でチェッカーを受けた。

つまり、ファエンツァのチームが勝利した2回のレースはいずれもモンツァであり、その時は毎度ハミルトンが7位フィニッシュしているのだ。

ハミルトンのモンツァでの過去の戦歴(2007年から2020年までの14回)の内、最も多いのが優勝(5回)で、7位フィニッシュは2008年と2020年の2回しかない。なおキャリア通算258戦の内、決勝順位が7位だったのは先のモンツァでの2回を含めて全部で9回のみで確率にすると3%である。

2020年F1イタリアGPの表彰台に上がったピエール・ガスリー、カルロス・サインツ、ランス・ストロール
© Getty Images / Red Bull Content Pool

奇妙な偶然はもう一つある。この日表彰台に上がったドライバーはガスリーの他に、カルロス・サインツ(マクラーレン)とランス・ストロール(レーシングポイント)であったが、この3チームのテクニカル・ディレクターはいずれもジョーダン・グランプリの出身者だった。

アルファタウリ・ホンダのジョディ・エギントンは2005年、マクラーレンのジェームス・キーは1998-2005年、そしてレーシングポイントのアンドリュー・グリーンは1991年-1997年にエディ・ジョーダンが創設したF1コンストラクターに身を置いていた。

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