タイヤスモーク上げながらアテンプトに向かうレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨、2020年第104回インディ500予選
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佐藤琢磨、インディ500ポール争いへ「1列でも上に…」アロンソは26番手も「チャンスは潰えていない」

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レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨(30号車 パナソニック/ピープルレディ・ホンダ)は、8月15日土曜に行われたインディ500の予選1日目に230.792mph(時速371.424km)を記録して9番手につけ、第101回大会を制した2017年以来となるファストナイン進出を決めた。

前日の3回目のプラクティスを終えて「3台でファストナイン進出を目指したい」としていた佐藤琢磨。残念ながらスペンサー・ピゴットは惜しくも12番手に留まったが、チームメイトのグレアム・レイホールは8番手通過を果たし、チームとしては2台をポールポジション争いの舞台に送り出す事に成功した。

レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨とチーム首脳陣
© Indycar / レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨

8月16日(日)のファストナイン・シュートアウトへの参加権利を手にした上位9台のドライバーは、土曜日のポジションの逆順から各1度のアテンプトに挑む。つまり、トップバッターは佐藤琢磨でこれにレイホールが続き、この日のトップスピードを記録したマルコ・アンドレッティが最後に計測に挑む。マルコはアンドレッティ家の一員として、1987年の祖父マリオ以来のポールポジションを目指す事になる。

「今日のマシンはもの凄い速さでした。チームが成し遂げてくれた仕事ぶりに本当に満足しています」と佐藤琢磨。

「予選の出走順が大きな役割を果たしました。僕らは抽選で運が良く、1走目がグレアム、2走目が僕、そして7走目がスペンサーと序盤の走行となりました。残念ながらスペンサーは僅差で逃しましたが、僕とレイホールは出走順を最大限に活かす事ができました」

「3台はいずれも接近したスピードを発揮しました。チームの素晴らしい仕事のおかげですね。僕自身はバブル(ファストナイン組の最後のポジション、いつ蹴落とされるか分からない)に乗っていたので、最後の2時間は少し緊張していました」

「チームは素晴らしい仕事をしてくれましたし、結果には満足です。明日、1列でも上にジャンプアップできれば儲けものですね。でも仮にそうならなかったとしても、レースカーの仕上がりには自身がありますよ」

健闘を称え合うグレアム・レイホールとスペンサー・ピゴット、2020年第104回インディ500予選
© Indycar / 健闘を称え合うグレアム・レイホールとスペンサー・ピゴット

佐藤琢磨と同様にグレアム・レイホールも、出走順が大きな鍵になった事を認めた。早い時間帯の方がコンディション的に涼しく、結果としても時間を経るに従ってスピードが低下していく傾向にあった。佐藤琢磨自身も3度計測しているが、2度目は230.307mph、3度目は229.852 mphと、徐々にスピードが落ちていった。

「そうだ。僕らは早い出走順だった。それはアドバンテージだった」とグレアム・レイホール。

「でもそれと同時に、そのチャンスをフイにすることなくアドバンテージとして活かし、上手くやってのけたんだ。4ラップに渡って今日の走りは非常に安定していた。ファストナイン進出は良いニュースだ」

アテンプトの時を待つマクラーレンSPのフェルナンド・アロンソ、2020年第104回インディ500予選
© Indycar / アテンプトの時を待つマクラーレンSPのフェルナンド・アロンソ

2度のF1ワールドチャンピオンであるフェルナンド・アロンソ(マクラーレンSP)はファストナインには進めず、26番グリッドが確定したが、決してトリプルクラウンの獲得を諦めたわけではない。

「昨日の練習走行の段階でスピードが不足しているのは分かっていたから、予選に向けてはミスなくしっかりとした走りをしてベストを尽くしたいと思っていた」とアロンソ。「その意味では目標を達成できたと思うし満足だ」

「今日の66号車のフィーリングは素晴らしかった。イベントの序盤は競争力あるペースを刻めていたし、レースカーという点では悪くないクルマだと思っている」

「確かに後方からのスタートではあるけど、レースへの望みを変えるものではない。今は来週末のレースに集中している。ここは最後尾スタートのマシンにも可能性を与えてくれる場所だ。来週はそれを獲りに行きたい」

16日(日)は現地11時から11時半までファストナイン組のためのプラクティスが行われ、予選後の15時半から18時までは全33台のマシンを対象として、決勝レースに向けてのプラクティスが行われる。

予選2日目の模様は、BSスカパー!が8月16日(日)26時~29時に生中継する。500マイルの決勝レースはGAORA SPORTSが8月23日(日)26時から生中継する。視聴には「スカパー!」の他、ケーブルテレビの「J:COM」や光回線を使った「ひかりTV」「auひかり」との契約が必要となる。

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