インディ500《3日目》結果:佐藤琢磨、再び最速!デイル・コイン揃って好調も「まだやるべき事がある」
雨によって中止された2日目を経て、2022年第106回インディ500のプラクティス4が現地5月19日(木)にインディアナポリス・モーター・スピードウェイで行われ、デイル・コイン・レーシング with RWRの佐藤琢磨が初日に続き最速を刻んだ。
3度目の制覇を目指す45歳の日本人ドライバーは227.519を記録してトップに立った。2番手には、こちらも初日と同じくスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)が0.0319秒差で続いた。3番手には佐藤琢磨の僚友デイビット・マルカスと、デイル・コインが有望な兆しを見せた。
Pos. | Driver | Time | Gap | Laps |
---|---|---|---|---|
1 | 佐藤琢磨 Dale Coyne Racing with RWR |
00:39.5572 227.519 mph / 366.156 km/h |
–.—- | 117 |
2 | スコット・ディクソン Chip Ganassi |
00:39.5891 227.335 mph / 365.86 km/h |
0.0319 0.184 mph / 0.296 km/h |
116 |
3 | デイビット・マルカス Dale Coyne with HMD |
00:39.6705 226.869 mph / 365.11 km/h |
0.1133 0.650 mph / 1.046 km/h |
126 |
4 | JR.ヒルデブランド A.J. Foyt |
00:39.6745 226.846 mph / 365.073 km/h |
0.1173 0.673 mph / 1.083 km/h |
107 |
5 | ジミー・ジョンソン Chip Ganassi |
00:39.7510 226.409 mph / 364.37 km/h |
0.1938 1.110 mph / 1.786 km/h |
153 |
6 | パトリシオ・オワード McLaren SP |
00:39.8146 226.048 mph / 363.789 km/h |
0.2574 1.471 mph / 2.367 km/h |
98 |
7 | マーカス・エリクソン Chip Ganassi |
00:39.8342 225.937 mph / 363.61 km/h |
0.2770 1.582 mph / 2.546 km/h |
128 |
8 | フェリックス・ローゼンクビスト McLaren SP |
00:39.8604 225.788 mph / 363.371 km/h |
0.3032 1.731 mph / 2.785 km/h |
102 |
9 | シモン・パジェノー Meyer Shank |
00:39.8926 225.606 mph / 363.078 km/h |
0.3354 1.913 mph / 3.078 km/h |
104 |
10 | エド・カーペンター Ed Carpenter |
00:39.9125 225.493 mph / 362.896 km/h |
0.3553 2.026 mph / 3.260 km/h |
78 |
11 | ダルトン・ケレット A.J. Foyt |
00:39.9189 225.457 mph / 362.838 km/h |
0.3617 2.062 mph / 3.318 km/h |
137 |
12 | リーナス・ヴィーケイ Ed Carpenter |
00:39.9542 225.258 mph / 362.518 km/h |
0.3970 2.261 mph / 3.638 km/h |
92 |
13 | クリスチャン・ルンガー RLL Racing |
00:39.9559 225.248 mph / 362.502 km/h |
0.3987 2.271 mph / 3.654 km/h |
93 |
14 | ジャック・ハーヴィー RLL Racing |
00:39.9863 225.077 mph / 362.226 km/h |
0.4291 2.442 mph / 3.930 km/h |
87 |
15 | マルコ・アンドレッティ Andretti |
00:40.0061 224.966 mph / 362.048 km/h |
0.4489 2.553 mph / 4.108 km/h |
92 |
16 | コルトン・ハータ Andretti w/ Curb-Agajanian |
00:40.0128 224.928 mph / 361.987 km/h |
0.4556 2.591 mph / 4.169 km/h |
128 |
17 | スコット・マクラフリン Team Penske |
00:40.0396 224.777 mph / 361.744 km/h |
0.4824 2.742 mph / 4.412 km/h |
51 |
18 | コナー・デイリー Ed Carpenter |
00:40.0400 224.775 mph / 361.74 km/h |
0.4828 2.744 mph / 4.416 km/h |
84 |
19 | カイル・カークウッド A.J. Foyt |
00:40.0428 224.76 mph / 361.716 km/h |
0.4856 2.759 mph / 4.440 km/h |
102 |
20 | アレックス・パロウ Chip Ganassi |
00:40.0810 224.545 mph / 361.37 km/h |
0.5238 2.974 mph / 4.786 km/h |
122 |
21 | ウィル・パワー Team Penske |
00:40.1204 224.325 mph / 361.016 km/h |
0.5632 3.194 mph / 5.140 km/h |
52 |
22 | エリオ・カストロネベス Meyer Shank |
00:40.1250 224.299 mph / 360.974 km/h |
0.5678 3.220 mph / 5.182 km/h |
94 |
23 | ロマン・グロージャン Andretti |
00:40.1352 224.242 mph / 360.883 km/h |
0.5780 3.277 mph / 5.273 km/h |
117 |
24 | カラム・アイロット Juncos Hollinger Racing |
00:40.1742 224.024 mph / 360.532 km/h |
0.6170 3.495 mph / 5.624 km/h |
72 |
25 | ファン・パブロ・モントーヤ McLaren SP |
00:40.1754 224.018 mph / 360.522 km/h |
0.6182 3.501 mph / 5.634 km/h |
67 |
26 | サンティノ・フェルッチ RLL Racing |
00:40.1932 223.918 mph / 360.361 km/h |
0.6360 3.601 mph / 5.795 km/h |
57 |
27 | グレアム・レイホール RLL Racing |
00:40.2140 223.803 mph / 360.176 km/h |
0.6568 3.716 mph / 5.980 km/h |
75 |
28 | アレキサンダー・ロッシ Andretti |
00:40.2403 223.656 mph / 359.939 km/h |
0.6831 3.863 mph / 6.217 km/h |
50 |
29 | トニー・カナーン Chip Ganassi |
00:40.2503 223.601 mph / 359.851 km/h |
0.6931 3.918 mph / 6.305 km/h |
105 |
30 | セージ・カラム Dreyer & Reinbold Racing |
00:40.2584 223.556 mph / 359.779 km/h |
0.7012 3.963 mph / 6.377 km/h |
31 |
31 | ジョセフ・ニューガーデン Team Penske |
00:40.2754 223.461 mph / 359.626 km/h |
0.7182 4.058 mph / 6.530 km/h |
57 |
32 | デブリン・デフランチェスコ Andretti Steinbrenner Autosport |
00:40.3239 223.193 mph / 359.194 km/h |
0.7667 4.326 mph / 6.962 km/h |
110 |
33 | ステファン・ウィルソン DragonSpeed |
00:40.5254 222.083 mph / 357.408 km/h |
0.9682 5.436 mph / 8.748 km/h |
110 |
3日目のセッションを終えて佐藤琢磨は「大きなパックの中でのクルマには完全に満足していません。まだやるべきことがある状況です」と振り返った。
「エンジニアリング面でチームは細部まで行き届いた仕事をしてくれています。一歩一歩前進して、今に至っていることに満足していますし、更に前進できることを願っています」
パックでのスピードは際立ったものの、佐藤琢磨はノー・トウ(前走車とのギャップが7秒以上)で29番手。僚友マルカスも21番手と下位に沈んだ。レースカーとしては非常に有望に見えるが、予選に向けては作業が必要かもしれない。
スリップストリーム無しのランキングでは224.325mphを記録したウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が最速で、これにリーナス・ヴィーケイ、エド・カーペンターのエド・カーペンター勢が続いた。
大きな事故もなくセッションは終了したが、500デビューの元ハースF1ドライバー、ロマン・グロージャン(アンドレッティ・オートスポーツ)が度々、SAFERバリアとニアミスするシーンがあった。
アンドレッティ勢はレースランに集中。総じて目立ったスピードを残さなかった。グロージャンは23番手に終わり、デブリン・デフランチェスコは32番手。最上位はパートタイム復帰のマルコ・アンドレッティが記録した15番手で、これにコルトン・ハータが16番手で続いた。
曇り空の下、この日は33台が合わせて3,114周を走破した。NASCARカップシリーズ7冠を誇るジミー・ジョンソン(チップ・ガナッシ)は誰よりも多い153周を走り込んだ。
インディ500のプラクティス5は5月20日(金)の現地正午から18時まで行われる。予選前最後のプラクティスデーは伝統的に「ファストフライデー」と呼ばれており、ターボチャージャーのブースト圧が引き上げられ、推定90馬力が追加される。
予選は5月21日(土)と22日(日)の2日間に渡って行われる。決勝は日本時間5月29日(日)24時よりGAORA SPORTSが生中継する。
視聴には「スカパー!」の他、光回線を使った「ひかりTV」「auひかり」なら、面倒なアンテナ設置なしでインディカーを楽しむ事もできる。また、Hulu ライブTVでもストリーミング配信される。