3度目の制覇を目指すデイル・コイン・レーシング with RWRの佐藤琢磨は、ファストフライデーを前にしたインディ500の3日目のプラクティスで初日に続き最速を記録した。レースカーとしての仕上がりは順調なようだ。

パックの中でのスピードは冴え渡り、これまでのところ第106回大会に向けては、佐藤琢磨とスコット・ディクソン（チップ・ガナッシ）が上位を争う展開が続いている。

プラクティス4を終えた佐藤琢磨は「水曜日は雨が降ったため、今日は通常ブーストでの2日目のプラクティスとなりました。2台がトップ3と本当に生産的な1日でした」と振り返った。

「ただそれ以上に重要なのは、トラフィックの中でのクルマに満足できるようになってきたことです」

「もちろんスピードがトップであるに越した事はありませんが、今日はあまり重要ではありません」

「気温が下がったハッピーアワーで新品タイヤを履き、大きなトウを得れば誰にでもできることです」

「トラフィックの中での動きが大幅に改善されましたし、全体的に素晴らしい1日になったと思います」

3番手には佐藤琢磨の僚友デイビット・マルカスが続き、デイル・コインが有望な兆しを見せた。

佐藤琢磨は「チームメイトのデイビットも3番手と、チーム全体が非常に良い形で士気も高く、この流れを明日のファストフライデーと予選に繋げていきたいと思います」と付け加えた。

最速連取もノー・トウ（前走車とのギャップが7秒以上）では29番手と下位に沈んだ。ただ初日には11番手を記録。ターボチャージャーのブースト圧が引き上げられ、推定90馬力が追加されるファストフライデーで最終調整といったところだろうか。

チームメイトのマルカスも予選に向けて前向きだ。

20歳のリトアニア系アメリカ人ドライバーは「今日は3番手と、チームとして本当に満足してるし、クルマはかなり良い。それにタクマは両日ともにP1だった。最高だよ」と語った。

「金曜日は予選の準備に取り組んで予選ペースを確認するつもりだ」

「今日は殆どをトラフィックの中でトウを得て走る事に費やした。レース前までにやらなければならない事はまだ残っているけど、少しずつ前進している」

「これまでのところ、幸運にも全てが順調だし本当に満足してる」

5月21日(土)と22日(日)の予選を前にした最後のプラクティス「ファストフライデー」は、5月20日(金)の現地正午から18時まで行われる。

決勝は日本時間5月29日(日)24時よりGAORA SPORTSが生中継する。視聴には「スカパー！」の他、光回線を使った「ひかりTV」「auひかり」なら、面倒なアンテナ設置なしでインディカーを楽しむ事もできる。また、Hulu ライブTVでもストリーミング配信される。

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