キャリア初優勝を飾ったマクラーレンSPのパトリシオ・オワード、2021年5月2日インディカー・シリーズ第4戦テキサス2決勝にてCourtesy Of Indycar

インディカー第4戦テキサス2決勝:オワード初優勝!マクラーレンとしては1979年以来、佐藤琢磨はまたも不運「全てが裏目に…」

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インディカー2021年シリーズ最初のダブルヘッダーの2戦目、第4戦XPEL 375の決勝レースが5月2日(日)にテキサス・モータースピードウェイで行われ、パトリシオ・オワード(マクラーレンSP)がキャリア初優勝を飾った。

中高時代に近隣に住んでいた事もあるオワードは4番手からスタートすると、248周のレースの残り24周で2度のシリーズチャンピオン、ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)を交わしてトップに立つと、1.2443秒差をつけてトップチェッカーを受けた。

メキシコ人ドライバーの優勝としては2004年10月3日のフォンタナでのエイドリアン・フェルナンデス以来であり、マクラーレンにとっては1979年4月22日にアトランタ・モーター・スピードウェイでジョニー・ラザフォードがダブルヘッダーを制して以来の勝利となった。

3位はグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)。4位は同じテキサスで行われたダブルヘッダー初戦のウィナー、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)で、5位は前戦でマシントラブルによるリタイヤを強いられたコルトン・ハータ(アンドレッティ)という結果となった。

テキサス・モータースピードウェイで開催された2021年インディカー・シリーズでの佐藤琢磨Courtesy Of Indycar

テキサス・モータースピードウェイで開催された2021年インディカー・シリーズでの佐藤琢磨

佐藤琢磨は序盤のリスタートでハータを交わしてトップ10に食い込んだものの、ホイールガンの故障から、1回目のピットストップで右リアタイヤの交換に手間取り大きくタイムロス。周回遅れからの脱却を目指し、トップグループと異なるピット戦略を取って終盤に12周のリードラップを刻むも叶わず、14位フィニッシュした。

「テキサスでのレースは不運ばかりで、全てが裏目に出る結果になりました」

「上手く好スタートを切ってシングルポジションで周回を重ねていましたが、最初のピットストップで右リアの装着に問題があり、大きくタイムを失いラップダウンに陥りました」

「その後、懸命に追い上げてリードラップに返り咲いたところまでは良かったのですが、巻き返しのためにライバルと異なるピット戦略を取ってシーケンスをずらしたのですが、再びイエローに捕まってしまい台無しで、まだもラップダウンを強いられる事になりました」

「難しいレースでしたが、良いデータが得られたレースになったと捉えたいと思います。1週間のオフを経て次戦インディGPが行われ、その後にはインディ500が控えていますので楽しみです」

2021年5月2日インディカー・シリーズ第4戦テキサス2決勝Courtesy Of Indycar

2021年5月2日インディカー・シリーズ第4戦テキサス2決勝

悪天候によるディレイを受けて予選がキャンセルされた事で、スタートグリッドはチャンピオンシップのエントリーポイントによって決定された。気温、路面温度共に前日より上昇する中、レース2はレース1より42周多い248周で争われた。

グリーンフラッグ直後にはピエトロ・フィッティパルディがセバスチャン・ブルデーに追突する形で7台が巻き込まれるクラッシュが発生した。コナー・デイリー、ダルトン・ケレット、エド・ジョーンズ、アレクサンダー・ロッシ、トニー・カナーンがマシンを破損。カナーンのみがレースを続行した。

ブルデーにとっては、レース1でのニューガーデンの追突に続く2戦連続でのリタイヤと、実に不運な週末に終わった。30分近い中断を経て、レースは20周目にリスタートを迎えた。

115周目、上位を争っていたジャック・ハーベイが右リアホイールにトラブルを抱えてストップ。辛うじてピットに戻ったものの、コース確認のためにイエローが出された。昨日は同じアンドレッティのチームメイト、ハータが同様の問題に見舞われレースを終えていた。

残り100周を切ると、ディクソン、レイホール、オワード、ウィル・パワーの4名が1秒以内に接近。燃料を節約することでピットストップ回数を4回から3回に減らした。

190周目にフェリックス・ローゼンクビストの右リアホイールがターン3で脱落する事故が発生すると、3度目となる最後のコーションが出された。ローゼンクビストは無事ピットボックスに戻りサービスを受けた。

197周目にリスタートを迎えると12周に渡って佐藤琢磨がラップをリード。2番手ニューガーデンは佐藤琢磨にリードさせる事でチェッカーまでに必要な燃料を確保した後、202周目にトップに立ったが、225周目のターン3でオワードにイン側を取られてしまい、最終2位に甘んじる事となった。

シリーズは次の2戦に向けてインディアナポリス・モーター・スピードウェイへと戦いの舞台を移す。ロードコースでのGMRグランプリは5月15日(土)に、そしてオーバルコースでの第105回インディアナポリス500マイルレースは5月30日(日)に開催される。

2021年INDYCARテキサス2決勝結果

Pos. Start Driver Gap
1 4 パトリシオ・オワード
McLaren SP
–.—-
2 6 ジョセフ・ニューガーデン
Team Penske
1.2443
3 9 グレアム・レイホール
RLL Racing
5.6449
4 1 スコット・ディクソン
Chip Ganassi
6.0386
5 10 コルトン・ハータ
Andretti
6.3782
6 8 シモン・パジェノー
Team Penske
7.0088
7 2 アレックス・パロウ
Chip Ganassi
8.3686
8 7 スコット・マクラフラン
Team Penske
11.8928
9 12 リーナス・ヴィーケイ
Ed Carpenter
12.7212
10 21 ライアン・ハンター=レイ
Andretti
14.5929
11 19 エド・カーペンター
Ed Carpenter
15.3180
12 13 マーカス・エリクソン
Chip Ganassi
16.0741
13 3 ウィル・パワー
Team Penske
17.8136
14 11 佐藤琢磨
RLL Racing
1 lap
15 20 トニー・カナーン
Chip Ganassi
2 lap
16 17 フェリックス・ローゼンクビスト
McLaren SP
2 lap
17 5 ジャック・ハーベイ
Meyer Shank
133 lap
18 22 ジェームズ・ヒンチクリフ
Andretti
218 lap
19 14 セバスチャン・ブルデー
A.J. Foyt
248 lap
20 15 アレキサンダー・ロッシ
Andretti
248 lap
21 16 ピエトロ・フィッティパルディ
Dale Coyne
248 lap
22 18 エド・ジョーンズ
Dale Coyne
248 lap
23 23 ダルトン・ケレット
A.J. Foyt
248 lap
24 24 コナー・デイリー
Carlin
248 lap