トロロッソ、膨大な量のテストを成功裏に終え前半戦を完了「ホンダに感謝している」F1ハンガリーテスト《2日目》2018
8月1日水曜に行われた2018年インシーズン・ハンガリー合同テスト2日目を以て、シーズン前半の全てのF1公式セッションが終了した。トロロッソ・ホンダは膨大な量のエアロテストとエンジンマッピング作業を成功裏に終え、これを締め括った。
ハンガロリンクでのテストでは、ブレンドン・ハートレーが初日に全10台中最多となる計126周を計上し3番手タイムを記録。2日目を担当したショーン・ゲラエルは122周を走破。桃色ハイパーソフトで1分19秒046をマークし9番手でセッションを終えた。
チーフレースエンジニアのジョナサン・エドルズは、史上初のトリプルヘッダーから始まったこの2ヶ月間の慌ただしいスケジュールを終えて、スクーデリア・トロロッソとホンダの全てのメンバーの努力に感謝の意を表した。
ホンダに感謝!後半戦でもポイント獲得を目指し戦い続ける
ジョナサン・エドルズチーフレースエンジニア
スペイン・バルセロナ以来になるわけだけど、再びショーンを我々のテストに迎え入れる事ができて嬉しいよ。彼は昨日も走っているけど、あれはピレリタイヤのテストだったからね。昨日のブレンドンから引き継ぐ形で、ショーンには今朝のセッションでエアロレイクを付けての作業や空力マッピングに取り組んでもらった。CFDや風洞との相関を確認するためのデータを集めるべく、まずは大型のエアロレイクを搭載して走行し、その後マッピング作業に移った。
午前のセッション後半では何度かパフォーマンスランを行い、ウルトラソフトを履いた後にハイパーソフトタイヤでのアタックを行った。ハイパーソフトはかなりアグレッシブだから、最終セクターに入る前の段階で既にタイヤがダメになり始めていたけど、ラップタイムはそこそこコンペティティブだったと思う。
© Honda / “開発中の2019年型ピレリタイヤを装着したトロロッソ・ホンダSTR13
ショートランの後は、初日に成果を上げていたメカニカル面での補助的なテストを進めることにした。午後はフロントのブレーキダクトに3つ目のエアロレイクを装着してフロントウイングからの空気の流れを測定し、その後はソフトタイヤを履いて新しいサスペンションコンポーネントの評価に集中した。コース上で試すのは今回が初めてだったから、まずは何度かシステムチェックを行い、その後バランスを取るためにパフォーマンスランを行った。
セッションの仕上げには、マシンにミディアムタイヤを履かせてエンジンのマッピング作業を進めつつ、車両の前側部分に関連したメカニカルセットアップを評価するために走行を重ねた。本当に忙しい7週間だったけど、ファエンツァ、バイチェスター、HRDさくらの各ファクトリー勤務のメンバーを含む全員が全力で仕事に取り組んでくれた。ハンガリーのレースでは、我々が諦めずに戦い続けている事を証明する結果となった!チームのみんなに感謝したい。
© Honda / テストの様子を見守るピエール・ガスリー
シーズン前半を通して100%の力でサポートしてくれたホンダにも感謝している。これから始まる2週間の夏休みは、懸命の努力を重ねてくれたチーム全員に相応しいご褒美だと思う。後半戦でもポイント獲得に向けた戦いを続けるために、皆が休みを満喫してリフレッシュしてくれればと思っている。
最終2日目は、メルセデスW09のステアリングを握ったジョージ・ラッセルが桃色ハイパーソフトタイヤで1分15秒575を記録。前日にフェラーリのテストを担当したアントニオ・ジョビナッツィを100分の7秒上回り、非公式コースレコードを塗り替えトップに立った。