ホンダF1、計2,186kmを走破「有益かつ生産的な2日間になった」F1ハンガリーテスト《2日目》2018
8月1日水曜に行われた2018年インシーズン・ハンガリー合同テスト2日目を終えて、ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターが2日間のテストセッションを振り返った。
ハンガロリンクでのテスト2日目、トロロッソ・ホンダ勢はこの日、初日の2019年型タイヤテストの最中にクラッシュを喫したショーン・ゲラエルを通常テストに起用。エアロレイクを装着するなどして、マシンの空力周りのテスト作業を行い122周を走破。桃色ハイパーソフトタイヤで残した1分19秒046がベストタイムとなり、9番手でセッションを終えた。
来季用のタイヤテストはレギュラードライバーの二人が担当。ブレンドン・ハートレーは午前中に67周を走り1分20秒221をマーク。ハートレーからバトンを引き継いだピエール・ガスリーは午後の4時間のセッションで精力的に走り込み75周を計上した。
2日目の総周回数は3名合わせて計264周。2日間でのトータルは499周。トロロッソ・ホンダ陣営は7レース分に相当する2,186kmもの距離を2日間で稼いだ事になる。
有益かつ生産的な2日間になった
田辺 豊治ホンダF1現場責任者
有益かつ生産的な2日間のテストになったと思います。我々を含めた全てのパワーユニット製造メーカーは、テストベンチで膨大な量の作業を行っていますが、レーストラック上で実際にマシンを走らせる事が何よりも有益である事は間違いありません。
ホンダ製パワーユニットは2日間でトータル499周を走り込みました。これにはピレリテストの車両の分も含まれていますが、換算すると2,186kmに相当する距離になります。今回得られたデータが、今後の我々のステップアップの役に立つことを願っています。
これでシーズン前半の全ての公式セッションが終了となりました。チームメンバー全員のこれまでの懸命の努力に感謝しています。短い休暇を楽しんだ後、ベルギーでのレースに向け再び仕事に取り掛かるつもりです。
最終2日目は、メルセデスW09のステアリングを握ったジョージ・ラッセルが桃色ハイパーソフトタイヤで1分15秒575を記録。前日にフェラーリのテストを担当したアントニオ・ジョビナッツィを100分の7秒上回り、非公式コースレコードを塗り替えトップに立った。