F1バーレーンテストでコースを走行するトロロッソ・ホンダのアレックス・アルボン
Courtesy Of Red Bull Content Pool

トロロッソ・ホンダ、アルボンが5番手「成功裏に終える事が出来た」F1バーレーンテスト《初日》

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F1バーレーンテストが4月2日(火)に開幕した。トロロッソ・ホンダ勢はアレックス・アルボンを通常テストに、ダニール・クビアトをピレリの開発テストに起用。マシン性能を向上させるべく、貴重なデータを収集した。

先日のバーレーンGPで初入賞を果たしたアルボンは、C3コンパウンドを履いて1分31秒089の5番手タイムを記録。一日を通して全体で2番目に多い71周を走り込んだ。クビアトは2020年仕様のプロトタイプタイヤを履いて45周を走破。1分33秒653の参考タイムを刻み、14番手でマシンを降りた。

テスト初日を成功裏に終える事が出来た

アレックス・アルボン順位:5位 / 71周

バーレーンテスト初日はかなり上手くいった。雨のために数時間走行できなかった事を除けば、かなり成功した一日だったと思う。できる限り多くの周回数を稼げたしね。幾つか空力関連のテストをしたんだけど、クルマのパフォーマンス向上に役立ってくれると良いな。

仕事はまだ完了してないから、明日は予定しているテスト項目を全て消化しなきゃならない。慌ただしいスケジュールになるだろうけど、楽しみだよ!

今日はタイヤマネジメントという観点で、更に多くの経験を積む事が出来たし、タイヤから最大限のパフォーマンスを引き出す方法を見出そうと頑張った。その意味で、雨で中断したとは言っても有益な一日になったと思う。

ジョナサン・エドルズチーフレースエンジニア

今日はアレックスが我々と共に、ダニーはピレリの開発テストを担当した。元々天候を心配していたが、予期していた以上の障害となってしまい、今日は走行時間が大きく制限されてしまった。昨日は風と砂が酷かったが、昨夜に雨が降った事で、今朝の路面コンディションは褒められたものじゃなかった。徐々に改善していったものの、午後は雨の影響で4時間半を棒に振る事になってしまった。

雨はかなり早い段階で上がったのだが、風が弱く気温も比較的低かったため、路面が乾くのにかなり長い時間がかかってしまった。最終的に走行を再開する事が出来たのは17時過ぎだった。

午前中はSTR14のエアロダイナミクスについてより深く学ぶために、エアロレイクを取り付けて走行した。その後はパフォーマンス全体を向上させるためにメカニカルセットアップに関する作業に取り組んだ。

レース週末は時間も新品タイヤも限られているため、大掛かりなテストを行う事は難しく、物事の結論を出す事も困難だ。午前中は過去2戦の中で行ったテストの結果を再確認する事が出来た。

セッション終盤には何度かロングランを行い、タイヤへの理解とケアの方法について学ぶ事に集中した。クルマは終始信頼性を発揮してくれた。その点はポジティブだが、残された走行時間は限られており、その中でかなりの数のテスト項目をやり終えなければならない。

明日は、今日出来なかった分のプログラムも含めてやるべき仕事が山積みだから、かなり慌ただしい一日になるだろうね。


初日をトップで締め括ったのはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン。チェッカーフラッグ直前に、最も柔らかいC5コンパウンドを履いたフェラーリ、ミック・シューマッハを交わしてトップタイムをマークした。

F1バーレーンテスト2回目のセッションは、4月3日水曜の現地9時から18時までバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われる。