ピットウォールでエンジニアと笑顔で話をするレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、F1バーレーンテスト初日
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レッドブル・ホンダ、リアエンドの問題解決か?テスト初日最速フェルスタッペン「既に原因を特定」

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第二戦の週末全てのセッションで、リアのグリップ不足に苦しんでいたレッドブル・ホンダRB15。4月2日火曜に開催されたバーレーンでのプレシーズンテスト初日を終えたマックス・フェルスタッペンは「原因は既に分かっていた。今日はその点に焦点を当てて作業に取り組んだ」と語り、「本当に実り多い一日になった」と付け加えた。

「レース週末はあっという間に過ぎてしまうため、マシンについて理解を深められる機会はあまり多くない。だからこそ、今日みたいな一日が凄く大切なんだ」とフェルスタッペン。仮に問題の目星がついていたとしても、バーレーンの予選と決勝は夜間の開催であり、同様のコンディションで走行できる機会はFP3の1時間半しかなく、トライしている余裕はない。

「レース週末にリアエンドが機能せずグリップが不足していた理由については分かっていたから、そこに焦点を当てて作業に取り組んだんだ。今日は本当に実り多い一日になったよ」

フェルスタッペンはC3コンパウンドで1分29秒379を記録。フェラーリからテストに臨んだミック・シューマッハを抑えて初日トップに立ち、不振からカムバックしつつある事を感じさせた。

この日のセッションは現地午前9時にドライコンディションで開始されたが、断続的な降雨のために半日以上を失った。誰しもが、バーレーンで雨に見舞われるとは思ってもみなかったのだ。テストで使用するタイヤは、グランプリとは別扱いとなっており、事前にピレリにリクエストを行う。今回のテストでインターミディエイトあるいはフルウェットを要求したチームは一つもなかった。

「(バーレーンなのに)おかしな事に今日は降雨のせいでウェットコンディションになってしまったけど、全体としては良い一日だったと思う」とフェルスタッペン。「何とか多くのマイレージを稼げたし、レースウィークでのパフォーマンスについて更に理解を深めることができた。様々な事を学べたし、ポジティブな一日になったと思う」

4時間半もの中断を強いられたものの、レースエンジニアを務めるサイモン・レニーは「予定していた優先度の高いテスト項目は全て消化した」とコメント。「先週末に得た知見をもとに、数多くの空力テストを行い、幾つかのメカニカルアイテムをテストした」と述べ、フェルスタッペン同様に有益なセッションになったとの認識を示した。

テスト2日目は、フェルスタッペンに代わってジュニアドライバーのダン・ティクタムがRB15のコックピットに座る。サイモン・レニーは「ダンはシミュレーターで経験を積んでいるから、RB15に慣れるのに長くはかからないだろう。明日も生産的な1日になる事を祈ってる」と語った。

F1バーレーンテスト2回目のセッションは、4月3日水曜の現地9時から18時までバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われる。