F1バーレーンテスト《初日》結果:レッドブル・ホンダが跳馬シューマッハを抑えて最速を記録
2019年第一回目のインシーズンテストが4月2日(火)にバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われ、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが1分29秒379を記録。フェラーリSF90をドライブした7度の世界王者ミハエル・シューマッハの実子、ミックを0.597秒差で2番手に従えた。
今年FIA-F2選手権に参戦するミック・シューマッハは、フェラーリ・ドライバー・アカデミーの一員として今回のテストに参加した。セッション終了間際に最も柔らかいC5コンパウンドを履き、1分29秒976をマークしてタイムシートのトップを確保。母コリーナが見守る目の前で堂々の走りを披露したが、その直後にC3タイヤのフェルスタッペンに交わされた。
カーナンバー29を付けたフェラーリSF90のミック・シューマッハ
セッションは現地午前9時に気温24度、路面温度28度のドライコンディションでスタートするも、午前は2度のシャワーに見舞われ全車ピットに撤収。午後にも降雨があり、長時間に渡ってガレージに閉じ込められた。テストではグランプリとは別に各チームがピレリに供給タイヤを指定するが、砂漠の只中のバーレーンで雨が降るとは思いもよらず、雨用タイヤのインターミディエイトあるいはフルウェットを要求したチームはいなかった。
午後の雨は比較的早くに止んだものの、この日は風も弱く気温も低かったため、路面が乾くのに時間がかかってしまい、再びコース上に出られたのはチェッカー1時間前。4時間半をロスする事となった。バーレーンのコースは人工照明を備えているため、現地20時までの延長が議論されたが全会一致には至らず、予定通り18時でチェッカーフラッグが振られた。
理想的には150周程度を走り込みたいところであったが、この日の最多周回数はメルセデスAMGのルイス・ハミルトンが刻んだ77周。テスト日和とは言い難い一日となった。テストは3日水曜にも開催されるが、予報では再び一時的な雨が予想されている。
3番手にはマクラーレンのランド・ノリス、4番手にはハースのロマン・グロージャンが続き、先日のバーレーンGPで競争力を示した2チームが上位に付けた。トロロッソ・ホンダSTR14のステアリングを握ったアレックス・アルボンは、71周を走り込み4番手タイムでマシンを降りた。
2020年に向けてのピレリ開発テストを担当したマクラーレンのフェルナンド・アロンソは11番手。同じくプロトタイプタイヤを履いたトロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは14番手タイムを記録した。
第一回プレシーズンテスト《初日》順位結果
Pos | Driver | Team | Time | Tyre | Laps |
---|---|---|---|---|---|
1 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:29.379 | C3 | 69 |
2 | シューマッハ | フェラーリ | 1:29.976 | C5 | 56 |
3 | ノリス | マクラーレン | 1:30.800 | C3 | 22 |
4 | グロージャン | ハース | 1:30.982 | C3 | 42 |
5 | アルボン | トロロッソ | 1:31.089 | C3 | 71 |
6 | ハミルトン | メルセデス | 1:31.156 | C3 | 77 |
7 | リカルド | ルノー | 1:31.584 | C4 | 45 |
8 | ストロール | レーシングポイント | 1:31.964 | C3 | 32 |
9 | サインツ | マクラーレン | 1:32.059 | C2 | 32 |
10 | ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1:32.067 | C3 | 53 |
11 | アロンソ | マクラーレン | 1:32.207 | 開発 | 64 |
12 | フィッティパルディ | ハース | 1:32.708 | C3 | 20 |
13 | クビサ | ウィリアムズ | 1:33.290 | C3 | 19 |
14 | クビアト | トロロッソ | 1:33.653 | 開発 | 45 |
15 | ラッセル | ウィリアムズ | 1:33.682 | C3 | 27 |