ホンダF1長谷川祐介
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予選Q3進出を誓うホンダF1「良い結果が得られることは分かっている」F1ハンガリーGP 2017《preview》

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ホンダF1トップの長谷川祐介は、「このタイプのサーキットでは良い結果が得られるのは分かっている」と語り、ハンガリーGPでの好成績に自信をみせている。

28日(金)から始まるハンガロリンクでのレースは、ホンダの弱みであるエンジンパワー不足が露呈しにくい。幾つもの短めのストレートがコーナーで繋がれるレイアウトであるために、エンジン性能よりもシャシーの性能が重視され、ダウンフォース量は最大にまで引き上げられる。事実マクラーレン・ホンダは15年に5位と9位でダブル入賞、16年には7位に入っており結果を残している。

ファンにとっては退屈なレースになりがちであるが、ここは「壁のないモナコ」と呼ばれるほどツイスティかつタイト。1つのコーナーでのミスがラップタイムに大きく影響するため、ドライバーの腕が大きくモノを言う事でも知られる。フェルナンド・アロンソはハンガリーでF1初勝利を挙げており、また、15年GP2王者のストフェル・バンドーンもここでの優勝経験を持つ。

アロンソが「マクラーレン・ホンダにとって今シーズン最大のチャンス」と語るように、チーム全体がプタペストでのグランプリに力を注いでいる。マクラーレン・ホンダはハンガリーでのレースを優位に進めるべく、前戦イギリスGPでフェルナンド・アロンソのエンジンを交換、30グリッド降格ペナルティーを消化している。

ホンダF1:ハンガリーGPに向けて

長谷川祐介ホンダF1プロジェクト総責任者

過去数戦で競争力の向上を示してきましたが、残念ながら結果には結び付けられていません。ただ、我々は現在の開発状況に満足していますし、今はハンガリーGPに向けてより前向きな感触を持っています。

ハンガロリンクでのレースは、今シーズン最大のチャンスになるものと考えています。ここは曲がりくねった独特のサーキットであり、エンジンパワーが要求されるトラックではありません。レースでは毎周緻密なエネルギー・マネジメントが必要となります。オーバーテイクが極めて難しいため、予選結果がとても重要になります。

このタイプのサーキットでは良い結果が得られることは分かっていますので、予選Q3に進出しポイントを獲得に向けて良いグリッドを得ることが目標です。フェルナンドはここハンガロリンクでF1初勝利を挙げていますし、ストフェルもまた2014年のGP2でここで優勝しています。

チームにとっては夏休み前最後のレースとなります。まずはハンガリーで好成績を残し、シーズン後半に向けて良い勢いを確立したいと考えています。


2017年第11戦F1ハンガリーGPの日程・結果・ニュース・サーキットガイドなどの情報については、F1ハンガリーGP特設ページを参照されたい。ハンガリーGPは日本時間7月28日(金)17:00から始まるフリー走行で幕を開ける。

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