トップ10に7チームの混戦模様!ノリスが跳馬を割る2番手、角田裕毅は後退 / F1ハンガリーGP《FP2》結果とダイジェスト

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)の前を走行するランド・ノリス(マクラーレン)、2022年7月29日F1ハンガリーGPCourtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

2022年F1第13戦ハンガリーGP金曜2回目のフリー走行はトップ10に7チームが入り乱れる混戦模様となり、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が1分18秒445のトップタイムを刻んだ。

予選・決勝と同時刻帯のプラクティス2はFP1に引き続き晴天に恵まれ、気温33℃、路面48℃のドライコンディションでスタート。大きなクラッシュもなく、全20台が精力的に周回を重ねた。

Courtesy Of Ferrari S.p.A.

ハンガロリンクで周回を重ねるシャルル・ルクレール(フェラーリ)、2022年7月29日F1ハンガリーGP FP2

2番手に続いたのはランド・ノリス。1000分の14秒差でカルロス・サインツを3番手に退け、フェラーリの間に割って入った。ダニエル・リカルドもチームメイトから0.21秒落ちの5番手に続き、マクラーレンが印象的なパフォーマンスで初日を締め括った。

マックス・フェルスタッペンは4番手ながらも、2番手ノリスとは1000分の66秒差だった。アンダーステアが酷いと訴えていたセルジオ・ペレスは、僚友からコンマ6秒という大差で遅れる9番手に留まり、レッドブル勢はやや出遅れた印象だ。

ただ、フェラーリも万全ではない。ルクレールは「4速ギアがおかしい。このモードだとトルクがかなり低いように感じる。こんなことは初めてだ」と無線で報告。信頼性トラブルの影響でフェラーリは走行時間をロスしただけでなく、度々ターン4でワイドに膨らむなど課題を露見させた。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

ハンガロリンクで周回を重ねるセルジオ・ペレス、2022年7月29日F1ハンガリーGP FP2

6番手にはフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、7番手にはセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)が続いた。ゲームチェンジャーとなり得るアストンマーチンの新型”アームチェア”リアウィングは確かに機能しているように見える。

メルセデス勢の最上位はジョージ・ラッセルの8番手止まりだった。首位ルクレールとはコンマ9秒もの差がついた。

ラッセルは「タイヤをロックさせずには曲がれない」と報告。FP1に続きターン1のブレーキングに不満を訴えた。ハンガロリンク歴代最多8勝を挙げるルイス・ハミルトンに至ってはトップ10にすら入れず、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)に先行を許す11番手に甘んじた。

アルファタウリ勢はピエール・ガスリーが15番手、角田裕毅は19番手と、FP1よりも更に後退した。フランスGPで投入したアップグレードの評価プログラムに注力した結果であれば良いが、2日目に向けて不安が残る。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

リアウィングにフロービズを塗りハンガロリンクで周回を重ねる角田裕毅(アルファタウリ)、2022年7月29日F1ハンガリーGP

アレックス・アルボン(ウィリアムズ)は奇妙なことにターン1で”リア”をロックさせスピン。一時セクター1に黄旗が振られた。20番手最下位に終わった。チームメイトのニコラス・ラティフィも18番手と、ウィリアムズは苦戦を強いられた。

ハースもまた、ケビン・マグヌッセンが16番手、ミック・シューマッハが17番手と、ウィリアムズ同様に厳しい初日を過ごした。

ただ、唯一のアップグレードは1セットしかないため、これを使用するマグヌッセンはクラッシュを避けるべく、妥協したプログラムに取り組んでいた可能性もある。

F1第13戦ハンガリーグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間7月30日(土)20時から1時間の日程で開催される。

2022年F1第13戦ハンガリーGPフリー走行2(FP2)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:18.445 27
2 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:18.662 +0.217 29
3 55 カルロス・サインツ フェラーリ 1:18.676 +0.231 29
4 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・RBPT 1:18.728 +0.283 26
5 3 ダニエル・リカルド マクラーレン・メルセデス 1:18.872 +0.427 27
6 14 フェルナンド・アロンソ アルピーヌ・ルノー 1:19.049 +0.604 30
7 5 セバスチャン・ベッテル アストンマーチン・メルセデス 1:19.253 +0.808 31
8 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:19.355 +0.910 28
9 11 セルジオ・ペレス レッドブル・RBPT 1:19.397 +0.952 28
10 77 バルテリ・ボッタス アルファロメオ・フェラーリ 1:19.411 +0.966 30
11 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:19.547 +1.102 23
12 24 周冠宇 アルファロメオ・フェラーリ 1:19.605 +1.160 26
13 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:19.614 +1.169 27
14 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:19.702 +1.257 30
15 10 ピエール・ガスリー アルファタウリ・RBPT 1:19.730 +1.285 28
16 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:19.818 +1.373 29
17 47 ミック・シューマッハ ハース・フェラーリ 1:19.985 +1.540 28
18 6 ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ・メルセデス 1:20.488 +2.043 30
19 22 角田裕毅 アルファタウリ・RBPT 1:20.521 +2.076 31
20 23 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 1:20.615 +2.170 20

コンディション

天気晴れ
気温33℃
路面温度48℃

セッション概要

グランプリ名 F1ハンガリーGP
セッション種別 フリー走行2
セッション開始日時

サーキット

名称 ハンガロリンク
設立 1986年
全長 4381m
コーナー数 16
周回方向 時計回り

F1ハンガリーGP特集

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