降格:ルノー、F1ハンガリーGP決勝を前にダニエル・リカルドのエンジン一式を交換
ルノーF1チームはハンガロリンクで開催されるF1第12戦ハンガリーGP決勝レースを前に、ダニエル・リカルドのパワーユニット一式を交換した。レギュレーションで許可された年間上限数を超える交換となるため、リカルドは日曜のレースで降格ペナルティを受け、グリッド最後尾からスタートする事になる。
FIA国際自動車連盟の発表によると、ルノーはパワーユニットの主要コンポーネント全てを交換。今季4基目となるICE=内燃エンジン、ターボチャージャー、MGU-H及び、今季3基目となるMGU-K、ES=エナジーストア、CE=コントロール・エレクトロニクスの封を切った事が明らかにされた。
ルノーは、夏休み明けのベルギーGP以降に、最新型「スペックC」エンジンを投入する計画を明らかにしているが、今回新しく投入されるのは、前日まで使用していた旧型の「スペックA」だと見られる。
ルノーエンジンを搭載するマクラーレンのランド・ノリスは、前戦ドイツGPの26周目に突如パワー不足に見舞われリタイヤを喫した。この時ノリスはスペックBを搭載していた。ルノーのシリル・アビテブール代表は、信頼性を確保するために、ハンガリーGPではストックされているスペックAを使用する見通しである事を明らかにしていた。
リカルドは前日の公式予選で、トラフィックに阻まれ18番手でQ1敗退を喫した。そのため降格処分による影響は軽微であり、また、ベルギーGP以降で科される潜在的グリッド降格数を減らす事ができる事から、今回の交換は戦略的な意味合いのものだとみられる。
2019年F1第12戦ハンガリーグランプリ決勝レースは、日本時間4日(日)22時10分から行われ、1周4381mのハンガロリンクを70周する事で勝敗を決する。