F1:予選が実施できない場合のスターティンググリッドはどうなるのか?
2024年のF1サンパウロGP予選は雨の影響で翌日早朝に延期されたが、再び雨に見舞われるなどして実施できなかった場合、決勝レースのスターティング・グリッドはどうなるのだろうか?
既報の通り、予選あるいはスプリント予選が開催できない場合のスターティンググリッドについては、ドライバーズ選手権の順位とする変更案が承認されたばかりだが、これは2025年の競技規則の話であって、2024年版に同じ規定が盛り込まれることはなかった。
ここ数週間に渡っては、F1競技規定の肥大化が話題になっているが、皮肉なことに、レース開始予定時刻までに予選が実施できない場合のグリッドをどうするかについて、現在の競技規則に明確な説明はない。
ではどうなるのか? 決勝開始時刻までに予選が実施できない場合、決勝のスターティンググリッドをどうするかはスチュワードの裁量に委ねられることになる。
ジョニー・ハーバートを含む審判団がどのような判断を下すかは分からないが、例えば、今回と同じように予選と決勝が同日の”1デイ開催”となった2015年のアメリカGPでは、Q3が荒天のため中止となり、Q2の結果でグリッドが決められた。
予選が予定通りに実施できなかったのは、日本GP(2002年、2010年、2019年)、オーストラリアGP(2013年)、そして前述のアメリカGP(2015年)に続くF1史上6回目となる。
今週末は既に、スプリント予選という形で一発のタイムを競い合っているため、このリザルトをそのままグリッドとするのが最も賢明ではないだろうか。