ハジャーはなぜクラッシュした? F1シェイクダウン唯一の大事故、原因が明らかに

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カタロニア・サーキットで行われた2026年F1バルセロナ・シェイクダウンにおいて、唯一の大きなアクシデントに見舞われたのがアイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)だった。

テスト2日目の夕刻、雨に濡れた路面でコントロールを失ったハジャーは、車体後部に深刻なダメージを負った。この結果、チームは最終日の走行に向け、急遽交換用パーツを運び込む対応に追われた。

クラッシュ直前のタイヤ交換

クラッシュの原因については、当初、車体側のトラブルである可能性も取り沙汰された。だがハジャーによれば、引き金となったのは路面状況の変化に伴うタイヤ選択だったという。

ハジャーはテスト初日について、「すごく生産的だった。予想していた以上に周回を重ねることができたし、トラブルも些細なものだけだった。初の自社製パワーユニットの初日としては、かなり印象的だった」と振り返った。

一方で2日目については、「ウェットタイヤからインターに替えた直後、最終コーナーでコントロールを失ってしまった」と明かし、「チームにとって理想的な結末じゃなかった」と認めた。

ハジャーは2026年シーズンに向け、角田裕毅に代わってシニアチームへと抜擢されており、その一挙手一投足には厳しい視線が注がれている。だが、クラッシュ前日の月曜日には、自社製パワーユニット(PU)の初走行ながら158周という膨大な距離をトラブルなく走破しており、その第一歩は非常に前向きなものだった。

本人も「準備としては、これ以上ないくらい整えられたと思う」と語っており、クラッシュこそ喫したものの、新シーズンに向けて確かな手応えを得ている様子をうかがわせている。また、新世代マシンの挙動については、昨年までのグランドエフェクトカーと比べてダウンフォースは少ないものの、より予測しやすいとの印象を口にした。

メキーズ「不運な出来事だった」ハジャーを擁護

ピットレーンで様子を見守るローラン・メキーズ(レッドブル・レーシング代表)とベン・ウォーターハウス(レッドブル・レーシング-パフォーマンス部門責任者)、2026年1月26日(月)-F1シェイクダウン初日(カタロニア・サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

ピットレーンで様子を見守るローラン・メキーズ(レッドブル・レーシング代表)とベン・ウォーターハウス(レッドブル・レーシング-パフォーマンス部門責任者)、2026年1月26日(月)-F1シェイクダウン初日(カタロニア・サーキット)

チーム代表を務めるローラン・メキーズは、新人のミスを責めることなく、この5日間で得られたデータの価値を強調した。

「月曜はアイザックが100周以上をこなしてくれた。前向きなスタートだった」と評価した上で、火曜のクラッシュについては「かなりトリッキーな状況で、クルマ側もまだ合わせ込みが必要な点が多いなかで起きた不運な出来事だった」と擁護した。

また、夜を徹した作業で金曜日にマシンをコースに復帰させたメカニックやエンジニアたちの献身を称えることも忘れなかった。

修復されたRB22は最終日に再びコースインし、エースのマックス・フェルスタッペンが118周を走破してテストを締めくくった。

初の自社製PUへの評価

フォードの支援を受けるレッドブル・パワートレインズ製の新PUにとって、今回の3日間で得られた実走データは極めて貴重なものとなる。

メキーズは「まだ初期段階で完璧ではなく、この先の道のりの大きさが変わるわけではない」と慎重な姿勢を維持しつつも、「すでに学び始めているし、一つのチームとしてこの取り組みへの第一歩をスタートさせることができた」と語り、新プロジェクトの滑り出しに一定の満足感を示した。

クラッシュという試練はあったものの、若きハジャーの習熟と絶対王者フェルスタッペンのフィードバックを通じ、レッドブルは着実に開幕へ向けた準備を進めている。レッドブルは本テストで課された「宿題」をバーレーンまでにどう消化してくるのか。その真価が問われるのは、まさにこれからだ。