ニコ・ヒュルケンベルグ、4年ぶりF1復帰が決定「戦いが待ち遠しい!」2023年ハースでマグヌッセンとタッグ
ニコ・ヒュルケンベルグの2019年以来、4年ぶりのF1復帰が正式決定した。ハースF1チームは最終第22戦アブダビGPの開幕を翌日に控えた11月17日(木)、2023年のケビン・マグヌッセンのチームメイトとして35歳のドイツ人ドライバーと契約した事を明らかにした。
2019年末を以てルノーでのフルタイムシートを失ったヒュルケンベルグはその後、新型コロナウイルスの世界的流行により欠場を余儀なくされたドライバーの代役として幾度となくステアリングを握ってきた。
アストンマーチンのリザーブドライバーとして、今年は開幕2戦でセバスチャン・ベッテルの代わりを務め、バーレーンGPでは予選でレギュラードライバーのランス・ストロールを上回り、続くサウジアラビアGPでは決勝でチームメイトを超える12位完走を果たした。
契約発表に際してヒュルケンベルグは「2023年にハースF1チームでフルタイムのレースシートを手にできて本当に嬉しい」と語った。
「これまで一度だってF1を完全に離れたことはないような気がしているけど、こうしてまた何よりも愛してやまないF1でのレースの機会を得たことに胸が高まっている。ジーン・ハースとギュンター・スタイナーの信頼に感謝したい」
「ミッドフィールドのライバルチームと争っていくために仕事に取り組んでいく事になるけど、その戦いに再び加わるのが待ちきれない」
ヒュルケンベルグはアブダビのヤス・マリーナ・サーキットで行われるポストシーズンテストよりハースに合流し、テスト兼リザーブドライバーのピエトロ・フィッティパルディと共に今季型VF-22のステアリングを握る。
ハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは「ニコ・ヒュルケンベルグのF1レース復帰を発表できて、当然ながら本当に嬉しく思っている」と語った。
「ニコは間違いなくチームに経験と知識をもたらしてくれるはずだ。F1でのキャリアは200近くに及び、優れた予選ランナーであり、また堅実で信頼できるレーサーであるとの評判を得ているドライバーだ」
「ケビン・マグヌッセンとの組み合わせにより、我々は高い信頼性を誇る経験豊富なドライバーラインナップを手にする事になる。チームを更に上位へと押し上げてくれるだろう」
「彼は我々のビジョンを共有している。ポイント争い復帰と共に築き上げられた今年のベースを元に、チームの他のメンバーと共に重要な役割を果たしてくれるだろう」
ヒュルケンベルグの起用発表の30分前、ハースはミック・シューマッハとの契約打ち切りを発表した。メルセデスのリザーブドライバー就任が有力視される。