ロマン・グロージャン、出走179戦で終幕…F1ラストランは事故のバーレーン。最終アブダビGP欠場
ヤス・マリーナ・サーキットで行われる2021年シーズンの最終アブダビGPは、ロマン・グロージャンにとってハースF1チームでの最後の走行、さらに言えば、恐らくはF1キャリア最後のレースとなるはずであったが、残念ながら欠場が決まった。
ハースF1チームは第16戦サクヒールGP決勝当日の午後、11月29日のバーレーンGPで手の甲に負った火傷の治療を受けるために、グロージャンがバーレーンを離れ自宅のあるスイスに帰国すると発表した。更にチームは、グロージャンが来週末のアブダビGPに参加しない事も合わせて明らかにした。
「僕にとってのファイナルレースになったはずのアブダビに出走出来ないのは本当に残念だ」
「医者と共にできる限りの事をしてきたけど、今の状態でレースをするのは体調と火傷からの回復という点であまりにリスクが大きかったんだ」
「そのため、こういう決断に至った。僕はレースに出ない」
「人生において最も賢明な判断だとは思うけど、同時に最も難しい決断だ。明らかにね」
「チームを恋しく思うだろうけど、これまでと同じように彼らを応援するつもりだ」
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— Romain Grosjean (@RGrosjean) December 6, 2020
ギュンター・シュタイナー代表はグロージャンの最終戦欠場は「当然の事ながら非常に残念」であるものの、治療に際して「最善の方法を取るべきという点で合意していた」と説明した。
更に事故後のグロージャンについては「我々は彼がアブダビでVF-20のコックピットへ戻る事をどれだけ切望していたのかを知っている」とした上で、チーム内の誰もが彼の復帰を願っていたと語った。
グロージャンとハースF1との旅路はシーズン閉幕を待たずに終わりを迎える事になる。シュタイナーは2016年のチーム設立初年度から5年に渡るグロージャンの献身に感謝した。
「ロマンは我々のF1プロジェクトを最初から信じてくれていた。何しろ彼は、マシンが生み出される前から我々と共に走ると約束してくれていたんだ」
「新興チームが目指すもののために、彼が注いでくれた多大な努力と決意には疑う余地はない。我々はその意欲とコミットメントに対して、永遠に感謝し続けるだろう。このような彼の資質や意欲、野心が、彼の回復の助けになると信じている」
「ジーン・ハース(オーナー)とハースF1チームの全員を代表し、ロマンの健康と完全な回復を願っている」
最後にもう一度、F1マシンをドライブしたいとして、グロージャンはアブダビGPの欠場を強いられた場合、すべてのF1チームとコンタクトを取って来年1月を目処にプライベートテストをさせてくれるチームを探したいと語っていた。
これに関してはメルセデスが「他に手を挙げるチームがいないのであれば引き受けたい」として、シルバーアローを1台用意すると申し出ている。
34歳のフランス人レーシングドライバーは、出走179戦、表彰台10回、最前列1回、ファステストラップ1回、ポイントフィニッシュ59回、決勝最高位2位、リタイヤ50回という記録を以てF1を去る。