ホッケンハイムリンクのグリッドに着くウィリアムズFW41のセルゲイ・シロトキン
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奇々怪々…全く別の技術トラブルで2台立て続けにリタイヤを喫したウィリアムズ

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2018年のF1ドイツGPでは、レース終盤のセーフティーカー先導中にウィリアムズ・マルティーニ・レーシングの2台が立て続けにリタイヤ。14番手を走行していたセルゲイ・シロトキンは炎にまみれ51周目にリタイヤ。その2周後、ランス・ストロールは突如マシンを制止させた。

技術責任者のパディ・ロウはレース後、二人のリタイヤはそれぞれ全く別のマシントラブルに起因するものであると明らかにした。奇妙な事に、セーフティーカーにより速度制限が敷かれる中、2台のFW41は各々無関係な技術的理由によってレースを終えることになったというのだ。

ロウによれば、シロトキンはオイル漏れによって炎が上がり、ストロールはリアブレーキの制御が失われたのだという。ウィリアムズFW41は今年これまでマシントラブルによりリタイヤは1度のみしか経験しておらず、高い信頼性を発揮していた。

「我々は急速に変化するコンディションに対して的確に対応し、比較的ポイント獲得に近いポジションにつけていたが、2台のマシンは全く別の理由によって故障してしまった」

「仮に今年我々が何かを成し遂げているとすればそれは信頼性だろう。今年は昨年より大幅にマシンの信頼性が向上している。クルマそのものに関係するリタイアは今年一度しか起こっていないのだ。それだけに、今回のリタイヤは本当に手痛い」

13番手を走行していた最中にレースを終えたストロールは、トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーが10位入賞を果たした事に悔しさをあらわにした。

「結果的にハートレーが1ポイントを手にしたわけだけど、インターミディエイトに履き替えるためピットストップする前は、僕の方が彼の前を走ってたんだ。でも、ブレーキが壊れてしまいリタイヤを強いられた。一時はかなり良い位置で走っていたのに、チャンスが訪れたレース後半にリタイヤしなきゃならず悔しい」

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