元ルノー代表シリル・アビテブール、F1参戦憶測ヒョンデのモータースポーツ代表に就任
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韓国の自動車メーカー、ヒョンデ(現代自動車)は1月12日(木)、モータースポーツのチーム・プリンシパルとして元ルノーF1のチーム代表、シリル・アビテブールを起用した事を正式発表した。
アビテブールの起用についてヒュンダイ・モータースポーツのショーン・キム社長は「彼のF1での経験は、WRCでのタイトル争いの強化とカスタマー・レーシング・チームのサポートに向けた成長および改善のための新たな機会の探求に役立つだろう」と述べ、あくまでも世界ラリー選手権チームを勝利に導くための一環だと主張する。
ただしヒョンデはF1やル・マン・ハイパーカー・プロジェクトの可能性を検討していると考えられており、パワーユニットと車体の双方を設計・開発するワークス・ルノーをかつて率いたアビテブールの加入は数ヶ月前からパドックの噂となっていた。
とは言えF1への参戦が短期的に実現する可能性は乏しく、仮に新規参入の噂が事実だとしても、最短のエントリーは早くとも2027年シーズンといったところだろう。
ハイブリッド化された昨季WRCの「i20 N」や「Veloster N TCR」など、ヒョンデはこれまで市販車をベースとしたハイブリッド・パワートレインを採用するモータースポーツに積極的に参加してきた。
アメリカやアジアを中心としてF1の世界的な人気が高まる中、商業的な観点からヒョンデがF1への参入を検討していたとしても不思議はなく、これと並行して韓国でのF1グランプリレース復活の噂も聞こえてくる。
「チーム代表としてヒョンデ・モータースポーツに加わる機会を得たことを嬉しく思う」とシリル・アビテブールは語る。
「他の活動同様にヒョンデ・ブランドはモータースポーツにおいても慎重にリーダーシップを作り上げてきた。その一員として、既に強力なチームである事を証明してきたWRCとカスタマーレーシングのプログラムを管理していく事に胸が高まっている」
「それにラリー界に身を置き、この壮大なスポーツをより深く知っていける事が楽しみだ」
「この職務への移行がスムーズなものとなるよう、ヒョンデは私を全面的にサポートしてくれている。仕事を始めるのが待ち切れない」