フォース・インディアF1のボス、バーレーンテスト初日に英国で逮捕。チーム存続の懸念

ビジェイ・マリヤcopyright indianexpress.com

4月18日、フォース・インディアF1のチーム代表兼共同オーナーであるビジェイ・マリヤがイギリスで逮捕された。マリヤ本人がTwitterアカウントで明らかにした。motorsportsによれば、令状は破綻したキングフィッシャー航空への融資における詐欺及び共謀に関して発行されたものだという。

キングフィッシャー航空はビジェイ・マリヤによって創業された航空会社で2008年に運航を開始、一時はインド国内で2番目のシェアを誇る民間航空会社であったが、2012年に約1500億円の負債を抱えて経営破綻した。破綻の原因はインド政府の規制・政策による側面が大きいとされる。

イギリスとインドは犯罪人引渡し条約を締結しており、インド当局は以前、この条約に基づいてマリヤの引き渡しをイギリスに対して求めていた。今回の逮捕はこの引き渡し要求に基づく措置であると思われる。なお、ビジェイ・マリヤは昨年インド政府によって自身のパスポートが取り消されてしまっており、イギリスから出国することができない状態にあるとされる。

マリヤはフォース・インディアF1チームのおよそ半分の株式を所有しているためチームへの影響が懸念されるが「心配はいりません。私はチームをリードし続けますし、情熱を持っています」とTwitterで投稿。逮捕当日はバーレーンでF1公式合同テストが行われており、マリヤの所有するフォース・インディアチームもこのテストに参加している。

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