FIA、メルセデスの再審請求を却下!フェルスタッペンのF1サンパウロGP 2位が確定
F1サンパウロGPのスチュワードは11月19日(金)、レース中に発生したルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペンの一件に関するメルセデスAMGペトロナスF1チームの再審請求を却下した。
インテルラゴスでの48周目、フェルスタッペンはターン4でイン側に踏み止まった後、膨らむようにコーナーに進入していった事でアウト側にいたハミルトン共々、ランオフエリアに飛び出した。スチュワードは一件を不問としたが、メルセデスは決勝翌々日の16日(火)に再審理を要求した。
再審理が行われペナルティが科された場合、3位に降格となる可能性もあったが、メルセデスが持ち込んだ新証拠はFIA国際スポーティング・コード(ISC)第14条が定める再審請求の要件を満たしていないと判断され、フェルスタッペンの2位を含むサンパウロGPのリザルトが確定した。
メルセデスから再審請求を受けサンパウロGPのスチュワードは、18日(木)の夜にオンラインで聴聞会を行った。メルセデスとレッドブル・ホンダ双方の代表が参加した。
再審理を求める者は聴聞会において、再審理が必要である事を裏付ける客観的な証拠を提出しなければならない。そしてその証拠が、1)重要であり、2)関連性があり、3)新しく、4)当該決定時に入手不可能であったもの、であるとスチュワードに認めさせる事ができれば再審理が行われる。
メルセデスが提出したのは、レース後に回収された33号車の前方向きオンボードカメラの映像と360度オンボードカメラの映像だった。
木曜日の聴聞会は、一時中断を挟んで数時間に渡って行われ、その後、金曜日まで休会となった。そしてF1カタールGPのFP1終了から程なくして再審請求の却下が発表された。
スチュワードは聴聞会を経て、インテルラゴスでのレース中にスチュワード自身がライブ確認できなかったフェルスタッペン車の前方カメラ映像は「関連性はあるものの重要ではない」という結論を出した。
それは、一件を調査しないと判断した際に根拠とした情報のみで「十分」であったと考えているためだ。
スチュワードは声明文の中で「スチュワードはしばしば、限られた情報に基づいて迅速に決断を下さなければならない。決定の時点でスチュワードは、決定を下すのに十分な情報を持っていると感じていた。そしてそれは、レース直後に関連する両ドライバーが口にしたコメントとも概ね一致していた」と説明した。
「決定を下すために33号車の前方カメラ映像が重要だと判断したならば、単にレース後に調査を開始して、当該映像が入手できた後に判断を下すだけの事であった。スチュワードはその必要はないと考えた」
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