スクーデリア・フェラーリは第7戦フランスGPを前に、現行の2021年型F1マシン「SF21」に関する開発作業を終了し、全てのリソースを新世代車両が導入される2022年シーズンに振り分けた事を明らかにした。

シンプルなボディーワークと簡素化されたリアウィング、そして18インチのロープロファイルタイヤ等、来年のF1マシンの外観は大きく改定され、チームにとっては勢力図を塗り替える大チャンスとなる。

リソースが限られる中、どのタイミングで現行マシン用の開発を終え、どのタイミングで来季向けの開発に資金・人材・設備を投じるかという問題は非常に悩ましいものがある。今年、一切の開発を行っていないハースを除いては…。

跳馬のレーシングディレクターを務めるローラン・メキーズはポールリカールで「全ては2022年に向けられており、今後SF21に対して弱点改善のためのアップグレードが投じられる事はない」と述べ、全リソースを来季に振り向けた事を明かした。

ただし、クルマに秘められたポテンシャルを一層引き出していけるよう、SF21に関する学習は続けていくという。

なお、18日に行われたフランスGP初日セッションに臨んだフェラーリ勢は、シャルル・ルクレールが5番手、カルロス・サインツが8番手で初日を締め括った。

ルクレールは予選に向けての課題に「タイヤの熱入れ」と「強風の影響を受けにくい適切なセットアップ」を挙げている。

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