フェラーリのレーシングスーツを着たカルロス・サインツ(イメージ)
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フェラーリ、ベッテルの後任としてカルロス・サインツ起用を正式発表

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F1世界選手権に参戦するスクーデリア・フェラーリは、2020年末でチームを去るセバスチャン・ベッテルの後任として、カルロス・サインツを起用する事を正式発表した。契約は2年。

マラネッロは12日(火)にベッテルとの契約交渉が物別れに終わった事を発表。2021年のシャルル・ルクレールのチームメイトとして、25歳のスペイン人ドライバーの名が大きく取り沙汰されていたが、マクラーレンからの離脱発表に続いて正式発表の運びとなった。

サインツはフェラーリの声明の中で「チームとの将来に胸が高鳴っている」と語る一方で「マクラーレン・レーシングとの重要な1年がまだ残っているし、今シーズンも彼らと一緒にレースに出られることを本当に楽しみにしている」と付け加えた。

チーム代表を務めるマティア・ビノットは「カルロスは過去5シーズンに渡ってその才能を証明してきた。技術的な能力だけでなく、我々ファミリーの理想的にフィットする適切な属性を持っていることを示している」と述べ次のように続けた。

「我々はF1の頂点に返り咲くことを目標に、新しいサイクルに乗り出した。それは困難を伴う長い旅になるだろう。特に現在の財政状況や規約状況が急激に変化していることを踏まえると、この挑戦に際してはこれまでとは異なる方法で取り組む必要があると考えている」

「シャルルとカルロスという才能と個性溢れるドライバーラインナップは、スクーデリアの過去50年の歴史の中で最年少のコンビだ。目標達成するための最良の組み合わせだと信じている」

サインツはレッドブルの支援を受けながら欧州のジュニアカテゴリーを戦った後、ベッテルのレッドブル離脱を受けて昇格したダニール・クビアトに代わり、2015年にトロロッソでF1デビューを飾った。

参戦初年度はランキングでは破れたものの、予選成績ではマックス・フェルスタッペンを打ち負かすパフォーマンスを残し、3シーズンに渡ってファエンツァのチームで腕を磨いた。

レンタルという形で2018年にニコ・ヒュルケンベルグのチームメイトとしてルノーに移籍。翌年には同郷の英雄、フェルナンド・アロンソの後任としてマクラーレンへと移った。

F1出走102戦、優勝経験はなく決勝最高位は3位。入賞53回と約半分のレースでポイントを稼いでいる。