F1、ダニエル・リカルドの秘技「シューイ」を密かに商標登録。独占的グッズ販売目論む
F1が「シューイ(Shoey)」を商標出願している事が明らかとなった。シューイとは、自分または他人の履いていた靴を器にしてお酒を飲む行為の事で、F1においてはレッドブルのダニエル・リカルドが表彰台に上がった際に度々披露している。
Formula1-Dataが確認したところ、Formula One Licensing B.V.名義で計9件の出願がなされており内5件については登録が受理されていた。申請はリバティ・メディア体制下となった昨年2017年8月9日と24日に行われていた。登録は、アメリカ、欧州連合、中国、韓国などが加盟するマドリッド協定議定書による国際出願の他、リカルドの母国オーストラリアやカナダ、マレーシア等25カ国で登録されている。
F1にシューイが登場したのは2016年のドイツGP。決勝を2位で終えたリカルドが、表彰台でF1初となるシューイを披露した。その後リカルドが表彰台に上る度に、ドライバーやインタビュアーがシューイの餌食となっている。
確認されている中で最初にシューイを行ったのは、2015年6月にオーストラリアで行われているスーパーカーチャンピオンシップで優勝したデイビッド・レイノルズ。その翌年6月、リカルドがシューイを初披露する2ヶ月前には、オーストラリア人のMotoGPのライダー、ジャック・ミラーが初優勝を祝いこの儀式を披露している。
登録はマグカップやボトル、ビールカップ等の雑貨全般から、サングラスやシューズ、キャップやTシャツ等の衣服全般に及んでおり、広範なカテゴリを網羅している。商標権は商標権者に対して、登録された商標の独占排他的使用権を認めるものであり、F1以外の第三者は「シューイ」を使った商品の製造及び販売ができなくなる。
F1におけるシューイは実際上はリカルドの専売特許となっているが、制度上はレッドブルはおろか、リカルド本人でさえこれを使用できなくなる事になる。