マクラーレンのルイス・ハミルトンを従えるフェラーリのキミ・ライコネン、2008年F1イギリスGP、シルバーストーン・サーキットにて
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F1無料配信:史上最高のスピン乱舞!滑りに滑った2008年雨のイギリスGP

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F1は、2008年シーズンの第9戦としてシルバーストン・サーキットで開催されたイギリスGPの決勝レースを、5月2日(土)協定世界時14時、日本時間23時から公式サイトやFacebook、YouTubeチャンネルを通して無料でストリーミング配信する。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響でカレンダーが凍結される中、レースを渇望するモータースポーツファンのためにF1は、70年の歴史の中でも特に名勝負と高く評価されるレースを無料配信している。今回はF1史上最高の”ウェットウェザー・ドライブ”と称される2008年のイギリスGPだ。

ホンダとトヨタという2つの日本の自動車メーカーがワークス参戦していたこの年のイギリスGPは、土曜の予選でヘイキ・コバライネン(マクラーレン)がキャリア初のポールポジションを獲得し、2番手にマーク・ウェバー(レッドブル)、3番手にキミ・ライコネン(フェラーリ)を従えた。

決勝当日のシルバーストンは雨に見舞われ、レースは劣悪なコンディションの中でスタートした。路面が滑りやすい中で4番グリッドのルイス・ハミルトン(マクラーレン)が力強く地面を蹴り出し、ライコネンとウェバーをパス。ターン1でチームメイトにサイド・バイ・サイドを仕掛ける好スタートを切った。

その後方でもう一台のフロントロー、2番手ウェバーは、9番手のフェリペ・マッサ(フェラーリ)と同じくオープニングラップで豪快にスピンを喫した。また、中嶋一貴(ウィリアムズ)は慣性に逆らえずコース外へと飛び出し、デビッド・クルサード(レッドブル)とセバスチャン・ベッテル(トロロッソ)はグラベルにハマり、1周を走り終える事なくリタイヤを喫した。

60周で行われたこの日レースでは、兎にも角にも足元をすくわれるマシンが続出。全20台の内、何と7台がスピンを原因としてフィニッシュ前にレースを終えた。マッサに至ってはチェッカーフラッグまでに計5度もマシンを回転させた。さて、この繊細なトラックコンディションの中で、後続に1分以上の差をつけて勝利を掴んだのは?

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