2021年9月11日にモンツァ・サーキットで開催されたF1イタリアGPスプリント予選の1周目の様子

F1、2022年スプリント実施の3会場を正式決定…付与ポイントは大幅増額

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F1は「スプリント予選」の呼称を「スプリント」へと変更すると共に、2022年シーズンに3回のグランプリでこれを実施する。また、上位入賞者に付与するチャンピオンシップ・ポイントも変更する。

旧スプリント予選は昨年よりF1に導入された新たなフォーマットで、1レースを100km、25~30分の短距離レースとして開催し、決勝レースのスターティンググリッドを争う仕組みだ。

F1は2月14日(月)に行われたF1コミッションの中で、統括団体である国際自動車連盟(FIA)並びに全F1チームを含むすべての主要関係者との協議を経て、スプリントの実施に関する提案内容を全会一致で承認した。

これにより2022年は、イモラで開催されるエミリア・ロマーニャGP、レッドブル・リンクで開催されるオーストリアGP、そしてインテルラゴスで開催されるサンパウロGPでスプリントフォーマットが適用される事となった。

当初F1はバーレーン、カナダ、オランダを含む今年6回のスプリントイベントを計画していたものの、開催に伴う追加予算に関してチーム間で意見が割れた事から、最終的に3回に減らして実施するという妥協案が提出された。

また、本フォーマットが「レース」である事を表現するために、公式名称が「スプリント予選」から「スプリント」に変更された。

ポイントシステムにも変更が加えられた。昨年はトップ3フィニッシャーに3-2-1の選手権ポイントが与えられたが、今季は上位8位までに8-7-6-5-4-3-2-1のポイントが付与される。優勝者の8点は決勝レースでの6位入賞に値するもので、非常に大きなポイントと言える。

順位 ポイント数
1位 8点
2位 7点
3位 6点
4位 5点
5位 4点
6位 3点
7位 2点
8位 1点

これらの競技規定の変更に伴い、スプリントが実施される週末における最大獲得ポイント数は、決勝レースでの優勝(25点)、決勝レースでのファステストラップ(1点)、そしてスプリントでの優勝(8点)を合算した計34点となる。

昨年はスプリント予選のウィナーにポールポジションの記録が与えられたが、今季はスプリントレースのグリッドを決するために金曜に行われる予選最速タイム記録者に与えられる事となった。

今回の変更についてFIAは「ファン、メディア、チームからのフィードバックに基づいて、フォーマットに幾つかの改良を加える事を決定した」と説明した。この変更案は世界モータースポーツ評議会(WMSC)での批准を経て正式に競技規定に導入される。

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