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中国GP:F1、中止ではなく”延期開催”を模索…新型コロナウイルスの蔓延受け

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新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、中止が懸念される上海でのF1第4戦中国GPについて、F1のスポーティング・ディレクターを務めるロス・ブラウンは、4月の開催が絶望的である事を認め、代替日を模索している事を明らかにした。

現時点でF1側からの正式発表はないものの、上海スポーツ連盟がスポーツイベントの一切を中止とするとの宣言を出した事で、4月19日に予定されているF1中国GPの開催の可能性は事実上消滅した。英Autosportは6日、スケジュール通りの開催についてロス・ブラウンが「非常に難しい」と述べ、現地プロモーターからの最終決定待ちだと明かしたと伝えた。

この問題を巡っては、9月下旬に予定されているロシアGPとの入れ替えるとの憶測も流れたが、これについてロス・ブラウンは「4月に開催できない場合、延期される事になると思う。シーズン後半に実施できるかどうかについて、検討を進めていくつもりだ。中国は成長著しいマーケットであるため、我々は中国でレースをしたいと考えている」と述べ、スケジュールの入れ替えではなく、延期の方向で調整を進めていく考えを示した。

とは言え、2020年シーズンは史上最多となる全22戦で構成されており、カレンダーは非常にタイトだ。物流面を考慮すれば、同じアジア地区で開催される第18戦日本GPの前後がひとつの候補となるものの、ソチで開催される第17戦ロシアGP及び、オースティンで行われる第19戦アメリカGPとのマージンはいずれも2週間で、この間に入れ込むことは不可能に近い。

伝えられるところによると、前半戦の最後に位置づけられているハンガリーGP後の開催が検討されたようだが、サマーブレイクが短縮されることに加えて、8月上旬までに中国での危機が収束すると断言できない事などから、この案はチーム側からの同意が得られず、F1ストラテジーグループにおいて否決されたようだ。

今季最終戦として予定されているアブダビGP後の12月開催という手もあるが、アブダビのプロモーターが「最終戦」という価値あるラベルを、みすみす手放すとも考えにくい。また、2021年シーズンより新しいテクニカルレギュレーションが施行される事もあり、多忙を極めるチーム側からの同意を求める事も難しいとみられる。

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