
F1カタールGP決勝展望:角田含む6台変動後のグリッド、見通し難いタイヤ戦略・天気
日本時間11月30日(日)25時にスタートが予定されている2025年F1第23戦カタールGPの決勝レース。ここでは、スターティンググリッド、予選結果からの変更点、そして予想されるタイヤ戦略と天候状況について整理する。
グリッド:角田含む6台が変動
予選14番手のガブリエル・ボルトレート(ザウバー)が、前戦で科された5グリッド降格ペナルティを受けるため、グリッド後方のオーダーが変動する。これに伴い角田裕毅(レッドブル)は15番グリッドに着く。
ロサイル・インターナショナル・サーキットはカレンダーの中でも最もオーバーテイクが難しいコースの一つだ。ただし、ターン1までの距離は比較的長く、スタート直後に勝負のチャンスが訪れる。
一方で、そこから先は順位を上げるのが極めて困難になるため、オープニングラップでリスクを取って仕掛けるドライバーが出てくる可能性が高い。過去2大会連続で1周目にセーフティーカーが導入されているのは決して偶然ではない。
以下、各ドライバーの予選結果からの変動も併せて正式スターティンググリッドを記す。
| Pos | Driver | Team | Qualifying |
|---|---|---|---|
| 1 | O.ピアストリ | マクラーレン | 1(-) |
| 2 | L.ノリス | マクラーレン | 2(-) |
| 3 | M.フェルスタッペン | レッドブル | 3(-) |
| 4 | G.ラッセル | メルセデス | 4(-) |
| 5 | A.K.アントネッリ | メルセデス | 5(-) |
| 6 | I.ハジャー | レーシングブルズ | 6(-) |
| 7 | C.サインツ | ウィリアムズ | 7(-) |
| 8 | F.アロンソ | アストンマーチン | 8(-) |
| 9 | P.ガスリー | アルピーヌ | 9(-) |
| 10 | C.ルクレール | フェラーリ | 10(-) |
| 11 | N.ヒュルケンベルグ | ザウバー | 11(-) |
| 12 | L.ローソン | レーシングブルズ | 12(-) |
| 13 | O.ベアマン | ハース | 13(-) |
| 14 | A.アルボン | ウィリアムズ | 15(+1) |
| 15 | 角田裕毅 | レッドブル | 16(+1) |
| 16 | E.オコン | ハース | 17(+1) |
| 17 | L.ハミルトン | フェラーリ | 18(+1) |
| 18 | L.ストロール | アストンマーチン | 19(+1) |
| 19 | G.ボルトレート | ザウバー | 14(-5) |
| 20 | F.コラピント | アルピーヌ | 20(-) |
レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで完全生配信・生中継される。
タイヤ戦略:あまりに豊富な選択肢
2024年のカタールGPでは「ミディアム→ハード」の1ストップが主流となり、セーフティーカーが導入された35周目まで多くのドライバーが第1スティントを引っ張った。だが今年は、1セットにつき最大25周という制限が設けられているため、同様の戦略は取れない。
Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.
2024年12月1日のF1カタールGP決勝レースにおけるドライバー別タイヤ戦略、ロサイル・インターナショナル・サーキット
レースは57周のため、2ストップが必須となる。2つのスティントを制限いっぱいの25周まで走れば計50周となる。この場合、残り1スティントは7周となるため、ソフトタイヤも選択肢に入ってくる。
ピレリのシミュレーションによれば、理論上最速の戦略は「ミディアム→ミディアム→ソフト」の2ストップ。次点は「ミディアム→ハード→ソフト」で、いずれも推奨ピットウインドウは、1回目が「19〜25周目」、2回目が「46〜50周目」とされている。
もっとも、各チームの実際の戦略は読みづらい。ピレリのモータースポーツ部門を率いるマリオ・イゾラは「ハード→ミディアム→ソフトというつなぎ方もあり得る。つまり、選択肢は多い」と指摘する。
一方で確実視されていることもある。イゾラは「セーフティーカーが出なければ、各チームは25周制限いっぱいまで走らせるはずだ」と見ている。
Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.
2025年F1カタールGP決勝タイヤ戦略予想図、2025年11月30日ロサイル・インターナショナル・サーキット
なお、ソフトを使ういずれのプランにおいても、このコンパウンドが最終スティントに採用されているのは、摩耗リスクを最小化するためだ。ソフトはミディアム以上に摩耗が進むが、路面にラバーが乗り、燃料も軽くなるレース終盤で使うことで、そのリスクを抑えられる。
通常、後方スタートのドライバーは上位勢とは異なる「逆張り」の戦略を採ることで巻き返しを狙うことができるが、25周制限があるため選択肢は多くない。可能性の一つとしては、あえてソフトをスタートタイヤに選ぶアプローチだろう。
Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.
2025年F1カタールGP決勝ドライバー別温存タイヤセット、2025年11月30日ロサイル・インターナショナル・サーキット
気になる天気:ドライ確実
周囲を砂漠に囲まれた日曜の現地ドーハは、終日を通して降水確率0%の晴天が予想されており、天候がレースを左右する可能性は限りなくゼロに低い。