ソチ・オートドロームのフィニッシュラインを駆け抜けるスクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレール、2021年9月26日F1ロシアGP決勝レースにて
Courtesy Of Ferrari S.p.A.

ルクレール、フェルスタッペン抑え最多!角田裕毅は後退 / F1オーバーテイク賞ランク 第15戦ロシアGP終了時点

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ソチ・オートドロームでのF1第15戦ロシアGP決勝レースでは、最後尾スタートからの2位表彰台を飾ったマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)を抑えてシャルル・ルクレール(フェラーリ)が最多オーバーテイクを記録した。

フェルスタッペンと並び、パワーユニット交換に伴うグリッド降格を受け19番手からスタートしたルクレールは、1周目に一気に7つポジションを上げて12番手にまで浮上したものの、ポイント獲得は叶わなかった。だが、この日は誰よりも多い18回の追い抜きを成功させた。

ソチでの53周ではベテラン勢が追い抜き回数で上位に並んだ。フェルスタッペンは15回、ダニエル・リカルドは11回、そしてキミ・ライコネンとフェルナンド・アロンソ、バルテリ・ボッタスが10回で4位タイに続いた。

ランキングリーダーのセバスチャン・ベッテルは5回を増やしたのみだが、アロンソを抑えて首位を維持した。角田裕毅は2回を増やすに留まり、リカルドに6位の座を奪われた。

オーバーテイクランク / ロシアGP終了時点
順位 ドライバー オーバーテイク数
1 セバスチャン・ベッテル 95
2 フェルナンド・アロンソ 91
3 セルジオ・ペレス 88
4 ランス・ストロール 83
5 カルロス・サインツ 78
6 ダニエル・リカルド 77
7 角田裕毅 74
8 キミ・ライコネン 73

失意の15位に終わったルクレールは「最終盤の雨ですべてがひっくり返ってしまった」とレースを振り返った。

「前を走っていたカルロス(サインツ、最終3位)がインターに換えた一方、僕は雨が止むことを期待してスリックでもう1周行く事にしたんだ」

「でも土砂降りになってしまい、あと2周というところでピットインせざるを得なかった。それで僕のレースは終わった。本当に残念だよ」

シーズンを通して最も多くのオーバーテイクを記録した勇敢なドライバーを表彰するため、F1は今年「クリプトコム・オーバーテイク・アワード(Crypto.com Overtake Award)」を創設した。受賞者にはシーズン終了後にトロフィーが授与される。

オーバーテイク回数の記録は、1周を20〜25個に分割したミニセクター毎の順位を元に計算される。連続したミニセクター間で順位変動があった場合、先行したドライバーに1回のオーバーテイクが加算される。

1周目の追い抜きは記録の対象外で、スピンやクラッシュ、ピットイン、テクニカルトラブル等の理由によってスローダウンした車両を追い抜いた場合もカウントされない。

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