F1、年間最多追い抜きドライバーを称える「オーバーテイク賞」を創設…カウント方法は?
F1は2021年第12戦ベルギーGPの開幕を週末に控えた8月24日(火)、シーズンを通して最も多くのオーバーテイクを記録したドライバーを表彰する「クリプトコム・オーバーテイク・アワード(Crypto.com Overtake Award)」の創設を発表した。
この賞の創設に伴い、ベルギーGP以降の各レースのライブ中継では、オーバーテイクの可能性を表現する新たな放送用グラフィックが導入される。
オーバーテイク回数の記録は、1周を20〜25個に分割したミニセクター毎の順位を元に計算される。連続したミニセクター間で順位変動があった場合、先行したドライバーに1回のオーバーテイクが加算される。
1周目の追い抜きは記録の対象外で、スピンやクラッシュ、ピットイン、テクニカルトラブル等の理由によってスローダウンした車両を追い抜いた場合もカウントされない。
これは仮想通貨取引所や決済サービスなどを手がけるCrypto.comがスポンサードするもので、2021年シーズンのFIA-F1世界選手権の全期間を通じて最も多くのオーバーテイクを達成したドライバーにはシーズン終了後にトロフィーが贈られる。
Crypto.comはF1の7番目のグローバルパートナーで、7月のイギリスGPを含めて今シーズン中に3度開催されるスプリント予選のタイトルスポンサーでもある。2回目は9月のイタリアGP、最終3回目はシーズン後半のブラジルGPでの開催が予定されている。
なおハンガリーまでの11戦を終えた現時点で最も多くの追い抜きを記録しているのは、4度のF1ワールドチャンピオンに輝いたセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)だ。