遂に…F1王者がTOP3を占拠!角田裕毅、再び追い抜き上位 / F1オーバーテイク賞ランク 第20戦カタールGP終了時点
ロサイル・インターナショナル・サーキットで行われたF1第20戦カタールGPでは、予選Q2敗退の11番グリッドから4位フィニッシュを果たしたレッドブル・ホンダのセルジオ・ペレスが全車最多計17回ものオーバーテイクを記録した。
2番目に多くの追い抜きをやってのけたのはアントニオ・ジョビナッツィ(9回)で、これに僚友キミ・ライコネン(8回)、バルテリ・ボッタス(6回)が続き、共に5回の追い抜きを見せたランス・ストロールと角田裕毅がトップ6の最後に並んだ。
ロサイルは当初、追い抜き困難と見られていたが、タイヤの摩耗が激しくタイヤ戦略が分かれた事もあり、蓋を開けてみればエルマノス・ロドリゲスやCOTA、オランダ等よりコース上でのアクションが豊富なレースとなった。
非力なアルファロメオを駆るライコネンが印象的なバトルを繰り広げた事で、2021年F1オーバーテイク賞ランキングのトップ3は遂に、F1ワールドチャンピオンで占められる事となった。
2位を獲得した2014年ハンガリーGP以来、105戦ぶりに表彰台に上がった2度のF1王者フェルナンド・アロンソが2戦連続で首位を維持。4度のタイトルを持つセバスチャン・ベッテルが2位、フェラーリ最後の覇者、ライコネンがかつての同僚に並ぶ2位タイに浮上した。
順位 | ドライバー | オーバーテイク数 |
---|---|---|
1 | フェルナンド・アロンソ | 116 |
2 | セバスチャン・ベッテル | 115 |
2 | キミ・ライコネン | 115 |
4 | ランス・ストロール | 112 |
4 | セルジオ・ペレス | 112 |
6 | カルロス・サインツ | 104 |
7 | ダニエル・リカルド | 103 |
8 | ランド・ノリス | 98 |
1ストッパー勢に戦略で遅れを取り、最終14位フィニッシュとポイントは叶わなかったものの、ライコネンはレースを終えて「オーバーテイクできることに驚いた。楽しめた」と満足げだった。
「予選と比べてクルマが変わったわけじゃないし、そんなに期待しちゃいなかったんだけど、スタートは上手くいったし、その後は徐々にいい感じになっていった」
「終盤には前を走っていたマクラーレンとアルファタウリに対して追い上げる事ができたし、良いバトルだった」
シーズンを通して最も多くのオーバーテイクを記録した勇敢なドライバーを表彰するため、F1は今年「クリプトコム・オーバーテイク・アワード(Crypto.com Overtake Award)」を創設した。受賞者にはシーズン終了後にトロフィーが授与される。
オーバーテイク回数の記録は、1周を20〜25個に分割したミニセクター毎の順位を元に計算される。連続したミニセクター間で順位変動があった場合、先行したドライバーに1回のオーバーテイクが加算される。
1周目の追い抜きは記録の対象外で、スピンやクラッシュ、ピットイン、テクニカルトラブル等の理由によってスローダウンした車両を追い抜いた場合もカウントされない。