F1、2021年にチーム運営予算を189億円に制限する方向で最終調整
F1は、2021年に年間1億7500万ドル、日本円にして約189億3200万円の予算上限をチームに課す方向で最終調整に入った。F1では自動車メーカー系チームと独立系プライベーターの予算及びパフォーマンスの格差が問題となっており、平準化が模索されている。
F1ではマックス・モズレーFIA国際自動車連盟元会長時代からコスト削減を推進してきたものの、バジェットキャップに関しては豊富な資金力を持つ一部チームと長年に渡って対立。実現に至っていない。
当初の計画では、上限額を段階的に縮小する案が提示されていたものの、草案では一律1億7500万ドルの予算上限が2021年より導入される内容へと変更された。
なお、ドライバー及びチーム内の高額所得者上位3名の年俸や、パワーユニットの一部購入費用、マーケティング及びホスピタリティ関連の費用、レース週末の旅費交通費など、幾つかの支払いがバジェットキャップの対象から除外される。
予算上限を超える支出を計上しレギュレーションに違反した場合には、チャンピオンシップの剥奪や、チーム代表のFIAライセンスの取り消し等、非常に厳しい罰則が検討されているようだ。
大掛かりなルール変更を行う場合には、少なくとも施行の18カ月前に手続きを完了するよう規約で定めてられており、6月14日に世界モータースポーツ評議会の開催が予定されている。
本案については、上限金額が依然として高すぎるとして、ルノーがいち早く不満を示している。