F1に導入されるコックピット保護デバイス「ハロ」
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オランダのCP tech社、安全装置「ハロ」供給の認定第一号に。F1とF2及びフォーミュラEに納入

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モータースポーツの世界統治団体FIAは、今シーズンからF1に導入されるハロ(Halo / ヘイロー)システムのサプライヤー第一号として、オランダを拠点とするCP tech社を承認した。CP tech社は、自動車およびモータースポーツ業界向けにコンポーネントやソリューションを提供している。

飛来するデブリやマシンパーツからドライバーを守るハロは、今季からF1直下のカテゴリであるF2でも導入される。また、2018年後半から始まるフォーミュラEのシーズン5でも導入が決定しており、同社はEVフォーミュラ・シリーズにもハロを納入する。

同社のマネージングディレクター、トーマス・ケーシー(Thomas Casey)は、初の認定獲得に至った理由として同社が持つ「高度なチタン加工技術とノウハウ」を挙げた。チタンは切削、プレス成形、溶接に至るまであらゆる加工が難しく、また価格も高い事で知られる。

ハロは、時速225kmで飛来するホイール等の飛来物を弾き返すだけの性能が得られるように設計されている。開発は2011年からスタートしており、数々の議論と批判を経ながらも、昨年、2018年からの導入が決定した。F1及びF2に参戦する全てのマシンに設置が義務付けられている。