マイケル・アンドレッティ、2023年8月27日(日) インディカー・シリーズ第15戦ゲートウェイ500にて
Courtesy Of Penske Entertainment

F1、アンドレッティの2025年新規参戦を拒否…FIA承認にも関わらず

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国際自動車連盟(FIA)の承認にも関わらず、F1世界選手権は2024年2月1日(木)、ゼネラル・モーターズ(GM)と提携するアンドレッティ・グローバルの2025年または2026年からの新規参戦申請を退けた。

拒否の理由についてF1は、アンドレッティが「競争力のある参加者」になるとは考えられず、評価の結果、彼らの参戦がチャンピオンシップに付加価値をもたらす事はないと判断したためだと説明した。

一方で、GMがパワーユニット(PU)サプライヤーとして参戦する2028年であれば「違った見方になるだろう」として含みをもたせた。GMはPUサプライヤーとしての正式な登録を済ませており、傘下の高級車ブランド、キャデラックを通して2028年に参戦を開始する。

なお今回のエントリーは「2025年、2026年、2027年のいずれかのシーズン」からの参戦を対象としたもので、2028年は対象外だ。

FIAが昨年、申請を承認した事で、アンドレッティはリバティ・メディアが所有するフォーミュラ・ワン・マネジメント(FOM)との最終商業交渉に臨んでいた。

既に相当数のスタッフを雇用し、風洞内で現行ルールの60%モデルをテストするなど、参戦に向けて多額の資金を注ぎ込んでいる事を考えると、アンドレッティにとってこれが大きな打撃となるのは間違いない。

計画の撤回か、それとも法的な手段に訴えるか。アンドレッティの次の行動が注目されるが、SNS上ではF1の閉鎖的なスタンスに批判的なファンの意見が目立っている。

また、FIAとF1との関係も注目される。モハメド・ベン・スレイエムFIA会長はアンドレッティの参戦を強く後押しする立場を採っていた。この決定は両組織の緊張関係を更に高めることが予想される。