F1中国GP:SQ3進出の2名を召喚―スプリント予選で規定違反の疑い

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2025年F1第2戦中国グランプリのスプリント予選(3月21日)において、フェラーリのシャルル・ルクレールとアストンマーチンのランス・ストロールが、FIAスチュワードから召喚を受けた。

両者はレースディレクターのルイ・マルケスによって指定された最低ラップタイム「1分54秒0」を下回るペースで走行し、F1競技規則第33条4項に違反した疑いが持たれている。

スプリント予選でルクレールは4番手、ストロールは9番手といずれも上位につけたが、その過程で規定を下回るスローペース走行が確認された。

これにより両者は、元F1ドライバーのペドロ・ラミーを含むFIA競技審判団から公式に召喚され、現地時間17時(ルクレール)、17時15分(ストロール)より聴聞会に臨む予定となっている。聴聞会では、両者が「不必要」に遅く走行したかどうかが調査される。

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最低ラップタイム制限は、アウトラップやインラップにおける極端なスロー走行によって、他車との速度差が大きくなりすぎることに起因する危険な状況の発生を未然に防ぐための措置であり、F1競技規則第33条4項は次のように定めている。

「如何なる時も、他のドライバーまたは他者に対して潜在的に危険とみなされるような、不必要に遅い速度での走行、ふらつき走行、その他の方法で車両を運転してはならない」

角田裕毅(レーシング・ブルズ)、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、エステバン・オコン(ハース)、リアム・ローソン(レッドブル)、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)も同様にタイム制限を下回るラップが確認されたものの、他車への妨害を回避するために適切な行動を取った結果であるなどとして、不問とされている。

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