シート喪失のマーカス・エリクソン、サードドライバーとしてザウバーに残留「F1でレースが出来て嬉しかった」
アントニオ・ジョビナッツィによってシートを奪われたマーカス・エリクソンは、サードドライバー兼アンバサダーとして、2019年シーズンもアルファロメオ・ザウバーF1チームに留まりながら、他のシリーズへの参戦を模索する事になる。
2015年にケータハムからザウバーへと移籍したエリクソンは、ザウバーのオーナーであるスイスの投資会社、ロングボウ・ファイナンスと密接な関係にあると言われており、ザウバーからの参戦は今年で4シーズン目を迎えていた。
だが、シーズン第16戦F1ロシアGPを直前に控えた9月25日、チームはアントニオ・ジョビナッツィとの契約締結を発表。エリクソンはシートを失う事となった。
「過去5年間に渡ってF1でレースをする事ができて、ありがたく思ってるんだ」とエリクソン。「その内の4年間をザウバーと共に過ごし、今シーズンはアルファロメオのようなアイコニックなブランドの名の下にF1を戦ってる。本当に誇らしい」
「この旅路を続けていきたかったけど、キミ・ライコネンのようなドライバーを迎え入れることは、チームにとって大きなチャンスだ。これまでと同じ様に、これからもチームの発展に貢献していきたいと思ってる」
「他のカテゴリでのレースについて検討するよ。ワクワクするね。今日のニュースは終わりを告げるものじゃなく、新しい章の始まりに過ぎない」
チーム代表のフレデリック・バスールは「4年間に渡るチームに対するマーカスの献身的な姿勢と素晴らしい仕事ぶりに感謝する」との談話を発表した。
エリクソンは2014年にF1デビューを果たし、グランプリ出走91回、通算15ポイントを獲得。決勝最高位は、メルボルンで開催された2015年のオーストラリアGPでの8位入賞となっている。