イモラ・サーキットを走行するメルセデスのバルテリ・ボッタス、2020年F1エミリア・ロマーニャGPcopyright Daimler AG

ボッタス今季4度目PP、ホンダ勢は2列目独占で全4台がTOP10グリッド / F1エミリア・ロマーニャGP《予選》結果とダイジェスト

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90分間のプラクティス1回のみを経て、2020年FIA-F1世界選手権13戦エミリア・ロマーニャGPの公式予選が10月31日にイモラ・サーキットで行われた。歴史的なトラック、史上初の2Dayフォーマット、14年ぶりのカレンダー復帰。注目のグリッド争いを制したのはメルセデスのバルテリ・ボッタスだった。

ランキング2位に付ける31歳のフィンランド人ドライバーは、1分13秒609の最速を刻んで今季4回目、通算15回目のポールポジションを獲得した。僚友ルイス・ハミルトンはQ3での最終アタックを前に暫定ポールに付けていたが、セクター1で全体ベストを刻んでタイムを更新したボッタスに及ばず、1000分の97秒差で2番手に甘んじた。

イモラ・サーキットを走行するレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、2020年F1エミリア・ロマーニャGP予選にて
© Red Bull Content Pool

メルセデスが独占したフロントロー後ろの2列目にはホンダF1パワーユニット勢が続いた。3番手にはレッドブルのマックス・フェルスタッペンが、4番手にはアルファタウリのピエール・ガスリーが並んだ。フェルスタッペンはQ2で電気系統を発端とするミスファイヤを抱えてパワーを失うトラブルに見舞われたが、メカニックの迅速な仕事によって無事にセッションを再開させた。

TOP3インタビューに臨んだフェルスタッペンは「トラブルがあった事で少し手こずったし、Q3ではグリップも不足していた。最終的に3番手という結果だから悪くはないけど、個人的にはもう少しメルセデスと戦える事を期待していた」と語った。フェルスタッペンとボッタスとのタイム差は0.567秒と大差がついた。

本大会が来季シートに向けたラストチャンスと見られているアレックス・アルボンは、見事なドライブで5番手に付けたダニエル・リカルド(ルノー)に一歩届かず、6番手という結果に終わった。同じRB16を駆るフェルスタッペンとのギャップは0.396秒に達した。

先の3台に加えてダニール・クビアトが8番手を獲得した事から、ホンダPU勢は全4台がトップ10に名を連ねる事となった。これはメルセデスやフェラーリ、ルノーを上回る数だ。

予選Q1:トラックリミットに泣いたライコネン

午前のFP1に引き続き現地イモラは晴れ、決勝のスタートグリッドを決する争いは気温20℃、路面26.5℃、湿度64%のドライコンディションでスタートした。エントリーした全20台で争われる予選第1ラウンドのQ1では、トラックリミットによってタイムを抹消されるマシンが目立った。

ボッタスは1セット目の最初のアタックの際に、最終セクションでトラフィックに引っかかってしまい計測を断念。2回目のランで2番手タイムを記録するも、今度はトラックリミットによってタイムが抹消されてしまった。暫定8番手を刻んでいたアルボンも同様にタイム抹消となり、2セット目のアタックに全てを懸ける事となった。

Q2突破に十分なタイムを刻んだ上位勢がガレージに留まった事もあり、2セット目の走行では特に酷いトラフィックはなく、ボッタスはトップタイム、アルボンは8番手でQ2へと駒を進めた。

ただ、14年前のイモラでの唯一のレース経験者であるキミ・ライコネン(アルファロメオ)は、Q2突破タイムをマークしながらも、トラックリミットによってタイム抹消となり、18番手でクルマを降りる事となった。

来季シートの確約を得たウィリアムズのジョージ・ラッセルは、14番手タイムを刻んで今季8度目のQ2進出を果たすと共に、F1での対チームメイト予選成績の全勝記録を34に伸ばした。

ノックアウト

  • ロマン・グロージャン
  • ケビン・マグヌッセン
  • キミ・ライコネン
  • ニコラス・ラティフィ
  • アントニオ・ジョビナッツィ

予選Q2:マックスに電気系統トラブル

5台が脱落し残る15台のマシンが挑んだQ2では、レッドブル、メルセデス、フェラーリの計6台が1セット目にミディアムタイヤを選択。フェラーリ勢とアルボンは2セット目にソフトタイヤを履いた。アルボンは1セット目のターン15でスピンを喫したが、幸いにもマシンにダメージを負う事なく、最終アタックでガスリーに続く4番手タイムを記録した。

フェルスタッペンはアウトラップの際に「パワーがない。何が起こっているのか分からない」とパワーユニットの不調を訴えて、計測へと入る前にガレージへと戻った。クリスチャン・ホーナー代表は、電気系統の問題がミスファイヤを引き起こしたと説明した。

ガレージのメカニックの迅速な作業もあって、フェルスタッペンは再びミディアムを履いてコースイン。6番手タイムでQ3進出を決めた。

フリー走行を見る限り、トップ10の最後の枠はレーシングポイントかに思われたが、プラクティスを経て上手く合わせ込んできたか、マクラーレンの2台が9・10番手で滑り込んだ。

ルノーとフェラーリはマシン毎に明暗が別れた。

シャルル・ルクレールは7番手タイムを刻んだが、ベッテルはターン18でグラベルに飛び出てしまい、砂利をトラック上に撒き散らすなどクルマに苦戦。14番手でノックアウトを喫した。ルノーはダニエル・リカルドが5番手をマークした一方、エステバン・オコンは12番手に終わった。

ノックアウト

  • セルジオ・ペレス
  • エステバン・オコン
  • ジョージ・ラッセル
  • セバスチャン・ベッテル
  • ランス・ストロール

予選Q3:ボッタス逆転ポール

トップ10グリッドを決する予選最終ラウンドのQ3では、メルセデス勢がギアを上げて唯一13秒台に突入した。1セット目の計測を終えてハミルトンが1分13秒781で暫定ポールに付き、ボッタスが1000分の31秒差で2番手に続いた。

フェルスタッペンはコンマ7秒落ちの暫定3番手と、タイヤの熱入れに苦戦して大きく水を開けられた。来季シート獲得に向けて後がないアルボンは暫定5番手を刻むも、トラックリミットでタイム抹消となったが、最後の計測ラップを着実に決め、6番手タイムでヘルメットを脱いだ。

最終アタックでは、ボッタスがセクター1で全体ベストをマーク。自己ベストを更新したハミルトンを上回って逆転のポールポジションを獲得した。フェルスタッペンも自己ベストを塗り替えてメルセデスとの差を縮めたが、遠く及ばす3番手キープとなった。

2020年 F1エミリア・ロマーニャグランプリ決勝レースは、日本時間11月1日(日)21時10分にスタート。1周4,909mのイモラ・サーキットを63周する事でチャンピオンシップを争う。

順位とタイム

Pos No Driver Team Q1 Q2 Q3 Laps
1 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:14.221 1:14.585 1:13.609 22
2 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:14.229 1:14.643 1:13.706 22
3 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:15.034 1:14.974 1:14.176 16
4 10 ピエール・ガスリー アルファタウリ・ホンダ 1:15.183 1:14.681 1:14.502 19
5 3 ダニエル・リカルド ルノー 1:15.474 1:14.953 1:14.520 18
6 23 アレックス・アルボン レッドブル・ホンダ 1:15.402 1:14.745 1:14.572 21
7 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:15.123 1:15.017 1:14.616 20
8 26 ダニール・クビアト アルファタウリ・ホンダ 1:15.412 1:15.022 1:14.696 21
9 4 ランド・ノリス マクラーレン・ルノー 1:15.274 1:15.051 1:14.814 17
10 55 カルロス・サインツ マクラーレン・ルノー 1:15.528 1:15.027 1:14.911 19
11 11 セルジオ・ペレス レーシングポイント 1:15.407 1:15.061 16
12 31 エステバン・オコン ルノー 1:15.352 1:15.201 14
13 63 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ・メルセデス 1:15.760 1:15.323 18
14 5 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1:15.571 1:15.385 20
15 18 ランス・ストロール レーシングポイント 1:15.822 1:15.494 16
16 8 ロマン・グロージャン ハース・フェラーリ 1:15.918 10
17 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:15.939 11
18 7 キミ・ライコネン アルファロメオ 1:15.953 10
19 6 ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ・メルセデス 1:15.987 12
20 99 アントニオ・ジョビナッツィ アルファロメオ 1:16.208 8

コンディション

天気
晴れ
気温
20℃
路面温度
26.5℃

セッション概要

グランプリ名
F1エミリア・ロマーニャGP
セッション種別
予選
セッション開始日時

サーキット

名称
イモラ・サーキット
設立
1953年
全長
4909m
コーナー数
21
周回方向
反時計回り

F1エミリア・ロマーニャGP特集