デビューお預けのアイロット「この経験は無駄にはならない」グロージャンは若手を気遣う / F1アイフェルGP Haas《初日》2020
ハースF1チームのロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセン、そしてFP1でハースVF-20を駆りデビューを果たす予定であったカラム・アイロットが、10月9日(金)のF1第11戦アイフェルGP初日プラクティスを振り返った。
初日のセッションは悪天候のために中止された。FIA-F2選手権で現在2位につけているアイロットはグロージャンのマシンを借りてFP1デビューを果たす予定であったが、その夢が叶うことはなかった。
1日を振り返ったアイロットは「理想的なセッションじゃなかったけど、今日に向けてF1ドライバーとして準備してきた事は素晴らしい経験になった。多くの事を学べたし、決して無駄な機会ではなかった。当然何周か走りたかったけど、残念ながら天候に阻まれてしまった。今年の年末までにまた機会があれば良いんだけど」と語った。
ギュンター・シュタイナー代表は、全チームが1周も走行出来ていない事に触れて「土曜のプラクティスがどうなるか興味深い」と語った。予報では土曜日は雨が止むものの、予選時の気温は9℃と、今日以上の寒さが予想されている。
ハース:F1アイフェルGP初日を終えて
ロマン・グロージャン
今日は天候に恵まれなかった。僕らのスポーツは天候に左右されてしまう。初めてのFP1に挑むはずだった若いドライバーにとっては気の毒な結果になってしまった。それに、今日見に来てくれたファンにとっても、マシンをドライブするのが大好きな僕らにとっても残念な1日だった。今日はコンディションが悪く走行できなかった。明日は今日の分までやらなきゃならないから大忙しの1日になると思う。
ケビン・マグヌッセン
1周も走れなかったから悔しい。もちろん、全員が走行できていないわけだから不利になるわけじゃないけど、そうは言っても、走るのを楽しみにしていたんだ。グランドスタンドにいたファンに同情するよ。雨の中で一日中座りっぱなしで、何もできなかったんだから。明日と明後日で彼らに素晴らしいショーを見せてあげられる事を願っている。
初日に計画されていた2回のセッションは共に、悪天候に伴う視界不良のためにメディカルヘリが飛行できない状況であったため、事実上の中止を強いられた。全車1周すら走れておらず、チームとドライバーは土曜フリー走行に全てを託す事となる。
F1アイフェルグランプリ3回目のフリー走行は日本時間10月10日(土)19時から、公式予選は同22時から1時間に渡ってニュルブルクリンクで開催される。