ニュルブルクリンクを下見するアルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリー、2020年F1アイフェルGPにて
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輝かしい未来が待っていたはずなのに…ホンダを心から信頼し評価していたピエール・ガスリー、撤退を悲しむ

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F1へと至るキャリアの重要な局面を共に歩んできたピエール・ガスリーにとって、2021年末限りでのホンダのF1撤退は、幾ら「悲しい」という言葉を積み重ねても言い表せないほどの失望だったようだ。

日本のエンジンメーカーは先週末、レッドブル及びスクーデリア・アルファタウリとの2021年末まで契約を更新せずに、来季を以て世界選手権から撤退することを発表した。本田技研工業の八郷隆弘代表取締役社長はその理由について、カーボンニュートラル実現のためにF1部門の人材とノウハウを市販車開発へと再配置するためだと説明した。

F1アイフェルGPの舞台、ニュルブルクリンクに姿を現したガスリーは「ホンダとの付き合いは長く、2017年のスーパーフォーミュラから始まった。彼らと一緒に仕事をするのは本当に楽しかったし、今でも楽しんでいる」と、胸の内の想いを語った。

「彼らは本当に献身的で、一旦目標を掲げれば、それを達成するまで一生懸命働き続ける。だから本音を言えば、(ホンダのF1撤退は)悲しい。悲しいニュースだよ」

「でも、共に戦うレースがまだ残っている。僕らはその中でベストを尽くさなきゃならない。僕としては、来年末まで共に素晴らしい結果が残せると強く信じている」

マクラーレンとの悲惨な3シーズンを経て、ガスリーと共にトロロッソに合流したホンダは、2018年以降、一貫して目覚ましい進化を遂げてきた。その成果は、ガスリーがキャリア初優勝を飾ったモンツァでのイタリアGPにも表れている。

「これほどのハードワークの末にF1から去るなんて、凄く悲しいよ。過去の数年の進化、パワーユニットの開発は本当に印象的だった」とガスリーは続ける。

「レッドブルとアルファタウリという2つのチームと共に、ホンダには輝かしい未来が待っていると思っていた。来シーズンのホンダがタイトルを狙える事を願っている」

「僕はホンダが誰かを失望させたとは考えていない。彼らには撤退を決断するだけの戦略的な理由があったんだ。僕はホンダの事を心から信頼している。彼らが自分達のために正しい事をしていると信じている」

「もちろん個人的なレベルで言えば、僕としてはホンダがF1での参戦を続けていく姿が見たかった。僕は彼らに輝かしい未来を見ていたからね。ようやく安定してレースで勝利を目指せる状態になってきたし、トップ3フィニッシュや表彰台を目指して戦える状況になってきたというのに」

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