スクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテル、2020年F1アイフェルGPにて
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セバスチャン・ベッテル、アストンマーチンの”株主ドライバー”として2021年F1に参戦

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スクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、2021年シーズンのF1世界選手権をアストンマーチンの「株主兼ドライバー」として戦う事になるようだ。

4度のF1ワールドチャンピオンはニュルブルクリンクで行われたF1アイフェルGPの木曜会見の中で、英国の高級自動車メーカー、アストンマーチン・ラゴンダの株式を保有している事を認めた。

ベッテルは来季よりセルジオ・ペレスの後任として、現在”レーシング・ポイント”を名乗る英国シルバーストン本拠のチームに移籍するが、チームは来季より「アストンマーチンF1」へとリブランドされる。

レーシングポイントはランス・ストロールの父ローレンスが所有するチームであるが、そのローレンスは今年初めに5億ポンド規模(約670億円)の資金を投じてアストンマーチンを手中に収め、4月20日よりエグゼクティブ・チェアマンを務めている。

アストンマーチンは2018年10月にロンドン株式市場に株式を公開している上場企業であり、ベッテルは「誰もが自由に投資できるわけだから特別な話ではない」とした上で、「会社の株式を保有しているのかと問われれば、持っていると答えるけど、どれだけの量を持っているのかという事について話をする気はないよ」と語った。

アストンマーチンの株主といえば、ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタス擁するメルセデスAMGのトト・ウォルフ代表が挙げられる。シルバーアローの最高経営責任者は3700万ポンド分(約49億7,914万円)の株を保有しており、メルセデスもまたアストンに対して量産エンジンを卸すだけでなく出資している。

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