F1のステファノ・ドメニカリCEOとアルファロメオのフレデリック・バスール代表、2022年5月6日F1マイアミGPにて
Courtesy Of Alfa Romeo Racing

アフリカでの近い将来のF1開催を宣言するドメニカリ、ただし舞台はキャラミではない?

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アフリカ大陸でのグランプリレース復帰についてF1のステファノ・ドメニカリCEOは、依然として「非常に明確な目標」であるとして近い将来に必ず実現させると宣言し、候補となっているのは南アフリカのキャラミサーキットだけではないと明かした。

1993年以来、30年ぶりのF1復帰が取り沙汰されていたキャラミでの南アフリカGPは財政的な理由で棚上げとなり、2023年のカレンダーに並ぶ事はなかった。ドメニカリは今年6月のアゼルバイジャンGPを終えて南アフリカに飛び、地元の関係者と協議を行っていた。

2023年に史上最多の24戦が計画されていることからも分かる通り、既にカレンダーは飽和つつある。アフリカ大陸でのレース追加のためには既存グランプリの脱落が不可避だが、ドメニカリは「非常に近いうちに」実現させると約束する。

Sky Sportとのインタビューの中でドメニカリは「キャラミとの最初のコンタクトの後、唯一言えることは、アフリカにはF1に興味を持っている場所が他にもあるということだ」と述べた。

「これは非常に明確な目標だ。アフリカは復活する。すぐにカレンダーに載る事を願っている」

2023年のキャラミ復活が頓挫したのは現地プロモーターが「財政面で保証できなかったため」と明かすのは、南アフリカ・モータースポーツ協会(MSA)の会長でFIA評議員のアントン・ルーだ。

News24に対しアントン・ルーは「今回の問題はFIAやF1、MSAなど、統治側の責任ではない。単に地元プロモーターが成果を出せなかったからだ」と語る。

「プロモーターを代える必要があるが、必ずや2024年のカレンダーに載ることだろう」

ドメニカリは、新たなパートナーと組みグランプリレースを開催するに際しては、長期的な開催に足るだけの安定した基盤が必要だと述べ、「1年だけ開催し、条件が整わないという理由で消えてしまうのは間違っている」と付け加えた。

「適切な財務基盤があることはもちろん、開催を希望する場所で会場を抑える事も同じ様に必要だ」