F1ラスベガスGP、”欺瞞的な取引”を理由とする集団訴訟に直面
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高額なチケット代を支払ったにも関わらずF1ラスベガスGPの初日フリー走行を観戦できなかった観客3万5000人を代表して、ディモプロス法律事務所とJKリーガル & コンサルティングが共同で現地11月17日(金)夜、ネバダ州裁判所に集団訴訟を起こした。
被告はF1の商業権を持つリバティ・メディア・コーポレーション、主催者のDBAフォーミュラワン・ハイネケン・シルバー・ラスベガス・グランプリ(LVGP)、そしてTABコントラクターズの3者だ。
申し立て内容は「契約違反、過失、欺瞞的な取引」で、1万5000ドル以上の補償および一般損害賠償を求めている。
イベント初日は各60分間、計2回のプラクティスが予定されていたが、マンホールの蓋がカルロス・サインツ(フェラーリ)のマシンと衝突する事故が発生し、最初のフリー走行は僅か8分35秒で打ち切られた。
2回目のセッションは無期延期され、この間に再発防止のための作業と破損箇所の修復が行われた。30箇所のマンホールの蓋が撤去され、アスファルトで埋められた。
最終的に2回目のフリー走行は、2時間半遅れの現地深夜2時30分に開始され、30分延長の計90分間に渡って行われた。
ただ、開始30分前に全ての観客が会場から退去させられた。1日チケットの所有者には200ドルの商品券が配布された。チケットはグランドスタンドが235ドル、スフィア・ファンゾーンが218ドルで販売されていた。3日間パスの所有者は対象外とされた。
ロイター通信によると、この対応についてディモプロス法律事務所のスティーブ・ディモプロス弁護士は「十分な払い戻しではない」「おそらく多くのファンはそんなものさえ望まず、お金を返してほしいと思っている」「市外から来て、かなりの額の航空運賃とホテル代を払った人たちはどうなるのかという周辺的な問題もある」と語った。
ラスベガスグランプリの広報担当者はコメントを拒否する旨の声明を発表した。