20回目の手術成功を報告するファン・マヌエル・コレア
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F2事故で両足複雑骨折のファン・マヌエル・コレア、20回目の手術が成功! レントゲン写真を公開

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フアン・マヌエル・コレアは自身のSNSを通じて、9月28日に通算20回目(?)の手術を受け、無事成功した事を公表した。エクアドル出身のアメリカ人ドライバーは、アントワーヌ・ユベールが事故死した昨年のFIA-F2選手権スパでの事故に巻き込まれた。

2019年8月31日、スパ・フランコルシャンの名物コーナー、オー・ルージュに続くラディオンで、残酷かつ悲劇的な事故が発生した。ユベールは同日午後6時35分に死亡が確認され、幸いにも一命を取りとめたコレアは、地元リエージュ大学病院にヘリコプターで搬送された。

両足の骨折と軽度の脊椎損傷を負ったコレアは、一時は誘発的昏睡状態に置かれ体外式膜型人工肺(ECMO)によって生命を維持する状態であったが、幸いにも意識を取り戻すまでに回復。医師から足切断の選択肢を提示されるも、これを拒絶し、2肢を保存する方向で手術を嘆願した。

コレアはそれ以来、懸命にリハビリに取り組み、数え切れない数の手術に耐え忍んできた。そんな最中、コレアは最初の手術から数えて約20回目となる最新の手術が無事に成功したことを報告した。

「やあ、みんな!昨日20回目位となる手術を受けた。すべて上手くいった事を知らせたいと思って投稿した。これで更に大きな一歩を踏み出せる。皆に知って欲しくてたまらなかった!メッセージをありがとう」

同じタイミングでコレアは、骨折した両足を写したレントゲン写真を公開した。事故の大きさと悲惨さを物語る貴重な資料と言えよう。

2019年のFIA-F2選手権スパ・フランコルシャンの事故で骨折したファン・マヌエル・コレアのレントゲン写真
コレアのInstagramより

マイアミに住みながらリハビリ生活を送るコレアは、今年8月に行われたF2スパの開催に合わせて、事故後初めて現場を訪れ、亡き共に花を手向けている。

スパに足を運んだコレアは「ここに来たのはアントワーヌの追悼が目的だ。マイアミからでは叶わず、これまでずっと先送りにしてきた」と語った。

「F2から招待を受けてすぐ承知した。ここに来られて嬉しいし、またパドックの皆に会えて嬉しいけど、僕にとってはとても悲しく感傷的な週末になるだろうね」

回復は順調に推移しているようで、コレアは2021年の復帰を目指している。