困惑と苛立ち…角田裕毅「どん詰まり」自身の走りに”かなりの手応え”も再び19番手「クルマに問題は見つかっていない」とRB
前日のスプリント予選に続き、4月20日(土)のF1中国GP予選で再び19番手でQ1敗退を喫した角田裕毅(RBフォーミュラ1)は、試行錯誤のすべてが暖簾に腕押しで、お手上げ状態だと嘆いた。
角田裕毅は週末を通して終始、不可解なクルマのペース不足に頭を抱えてきた。この状況は19周のスプリントレースを終えても変わらず、予選でも同じような課題に直面した。
クルマを降りた角田裕毅は「なんというか複雑な感じです。スプリント予選に関しては、一部に自分の責任もあり、すべてをまとめ上げる事ができなかったのですが、予選での自分の走りはかなり満足のいくものでした。ですがこれが予選というものです」と振り返った。
「依然として先が見えません。最後のタイヤセットに関しては特にそうだったのですが、リア側のグリップが全くありませんでした。今週末はずっと、リアに苦戦し続けている状況です」
「何をやっても変わらず、兎に角、どん詰まりのような感じで、正直に言うと、パッケージ的に良い答えが見つかったと自信を以て予選に臨んだのですが、駄目でした。なので本当に悔しいです」
「ただ同時に、少なくとも自分自身としては、それなりに精一杯やったと思います。残念です」
クルマに何らかの問題があると指摘する角田裕毅だが、RBのレーシング・ディレクターを務めるアラン・パーメインは「何が起きているのかは不明だ。週末を通してデータを見続けているが、現時点ではまだ彼のクルマに問題は見つかっていない」と述べ、決勝に向けて念入りにクルマを調べ上げる予定だと説明した。
スプリントの3倍の距離で行われる決勝レースは長く、何が起きるか分からない。それでも角田裕毅は、何かを変えない限りポイント獲得は夢物語だと考えている。
「もちろんポイントを狙いたいところですが、現時点では相当に非現実的だと思います。実際問題、何かを変えないとペースがありませんので、解決策を見つける必要があります」
「そのうえで、少なくともポイント圏内に近づけることができれば良いのですが」
19番グリッドという事で失うものはなく、パルクフェルメ規定違反によるピットレーンスタートを覚悟の上で、セットアップを変更して決勝レースに臨むという手もあるが果たして。
2024年のF1中国GP予選ではマックス・フェルスタッペンがポールポジションを獲得。2番手にセルジオ・ペレスが続き、レッドブルがフロントロウを独占した。
決勝レースは日本時間4月21日(日)16時にフォーメーションラップが開始され、1周5,451mの上海インターナショナル・サーキットを56周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。